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Salesforce案件のイマが分かる!知って見つかる最適案件

スキル

とある企業内で「情報管理をしたい」という声が出てきたので、社内システムを構築することになったとします。情シス(情報システム部門)がメインとなり、要件や仕様を決めます。では、何を使って開発するか・・・?となると、ここからが問題です。
開発好きの情シス部門は、RubyやPHP、Javaなどを使ってイチから作ろうとするでしょう(ちなみにこれをスクラッチ開発といいます)。
でも、よく考えると変ですよね。例えば顧客管理や営業支援など、どの会社でもやってそうなこと。いっそのこと、それらパッケージのようなものがあってもよさそうですよね。さらに、それに社内用語や業務ロジックを埋め込むことができたら・・・
そんなパッケージ、あるんです!それが今回ご紹介する「Salesforce(セールスフォース)」です。本記事ではそもそもセールスフォースとは何かから始まり、セールスフォースの案件情報までご紹介します。

セールスフォースとは

セールスフォースとは、あえて普通の説明とはちがう説明をするとカスタマイズできるパッケージ製品ということができます。具体的にどんなパッケージか、導入するとどんなメリットがあるのか、順に見ていきましょう。

セールスフォースの製品群


セールスフォースの製品群は、大きく分けると上記のようなカテゴリになります。製品名にセールスと付いているとおり、営業支援(Sales Force Automation:セールスフォースオートメーション、以降「SFA」)が主力製品です。
営業責任者には全体を俯瞰できる営業ダッシュボード、営業マンには商談の詳細情報を画面で見ることはもちろん、停滞している商談をいち早く発見したり、金額や日程などのキー項目にもとづいて一覧で確認したりといったことができます。そしてそれらはモバイル端末からも確認可能です。
営業支援だけでなく、顧客管理やその他業種にぴったりなパッケージがラインナップされています。さらにそれらは相互に連携しており、営業や顧客管理を包括的に行うことができるのです。
この製品群をうまく組み合わせることで、独自の営業スタイルを変えることなく、ぴったりフィットするツールにできるのがセールスフォースの強みです。
営業や顧客管理だけでなく、もっと多数のパッケージがあります。ビジネスタイプ別だと中小企業向けやNPO、スタートアップ企業向け、業種別では金融サービスやヘルスケア、流通、小売、製造などなど、その他多数あります。
セールスフォースは営業支援だけでなないということがお分かりいただけたでしょうか?

クラウドのさきがけ

ところで、今は普通に聞かれるようになった「クラウド」という言葉があります。このさきがけはセールスフォースであることをご存知でしょうか?
セールスフォース・ドットコムは、もともとOracle社の幹部だったマーク・ベニオフが1999年に「アプリケーションをWebサービスとして提供する、というコンセプトで設立された企業です。現在セールスフォースは自社業務に合わせてカスタマイズ可能なので、厳密にいうとPaaSのカテゴリに入ります。しかし設立当時、どちらかというとSaaSとして提供されました。
Googleが2006年に、クラウドコンピューティングという用語を最初に使いました。しかしそれより前にすでにSaaSの概念に基づいたセールスフォースが存在していたのです。
セールスフォース・ドットコムは2005年、JavaやC#に似た独自の開発言語「Apex」を発表しました。さらに2007年、セールスフォース・ドットコムは「SaaSからPaaSへ」というコンセプトを打ち出しました。ここでSaaSからPaaSへと変革を遂げたことになります。

セールスフォースエンジニアの仕事内容


セールスフォース製品の導入支援

導入支援というと、ただ単に製品をセットアップするだけのように聞こえますが、決してそれだけではありません。
まったく営業支援ツールのたぐいを使っていない企業が新たにセールスフォースを導入する場合、その企業の業務フローだけでなく、必要に応じてその業界への基礎知識を準備しておく必要があります。そして製品と業務とのFit&Gap、どうしても両者が合わない場合はカスタマイズの設計や見積もりが必要になります。
すでに何らかの営業支援ツールを使っていて、それをセールスフォースに乗せかえる場合も同様です。既存ツールとセールスフォースのFit&Gapを実施して、必要に応じてカスタマイズの設計となります。
製品の導入支援と一口にいっても、単にツールを載せ変えただけで終わりではありません。費用をかけて導入する以上、それなりの新たな価値を創造しなくてはなりません。つまり製品に熟知した上で、今までできなかったことや複雑だったことを改善する提案が必要です。また導入後、日々の業務の中で発生する課題や問題を即座に解決しなくてはいけません。

セールスフォース Apexプログラマ

先に述べた、セールスフォースをカスタマイズするための開発言語「Apex」にてカスタマイズ開発するエンジニアです。プログラマの方々は、Apexが何者なのか気になるところでしょう。ここでちょっとApexについて詳しく見てみましょう。
上図がApexとその周辺の概念図です。
ブラウザ上でコーディングを実施し、サーバ上で保存、コンパイル、および実行を行います。Apexはストアドプロシージャのような側面を持っています。そして画面上のイベントとApexを紐づけて、イベントドリブンで動かすのです。
ブラウザでコーディングもできますが、Eclipseプラグインも配布されていますので、そちらを使って開発することができます。
基本的にJavaライク(Ver.7より前)な言語であり、Javaであるものはたいていあります。以下のとおりです。
  • クラス、インターフェース、プロパティ、コレクション (配列を含む)
  • オブジェクトおよび配列表記
  • 式、変数、定数
  • if-then-elseとループ(for ループと while ループ)
コードのサンプルも見ておきましょう。
// Create a list and add elements to it in one step
List<String> colors = new List<String> { "red", "green", "blue" };
// Add elements to a list after it has been created
List<String> moreColors = new List<String>();
moreColors.add("orange");
moreColors.add("purple");
// Get elements from a list
String color1 = moreColors.get(0);
String color2 = moreColors[0];
System.assertEquals(color1, color2);
// Iterate over a list to read elements
for(Integer i=0;i<colors.size();i++) {
// Write value to the debug log
System.debug(colors[i]);
}
Javaプログラマの方には見慣れたものが多くあり、何となく理解できるのではないでしょうか?

セールスフォースエンジニアの働き方

セールスフォース案件を調査した結果、他の開発言語やフレームワークを使ったエンジニアの働き方と大きくちがいがないことが分かりました。多くはユーザ企業に常駐して開発、または自社で使用しているセールスフォースのSFAやCRMのカスタマイズ、運用です。
セールスフォースに特化した働き方の特徴はどうやら無さそうです。

セールスフォース案件は今後減少する?増加する?

開発言語やフレームワークの流行りすたりは、時代の流れに乗っているかどうかが大きく影響します。
セールスフォースは時代とともにどんどん変革しています。製品そのものも大きく進歩していますが、AIやデータ分析、モバイル対応などなど、その進歩ぶりは他社の製品に決して引けをとりません。
またセールスフォースはクラウド、特にSaaSやPaaSのパッケージです。つまり独自でハードやインフラを運用すること自体が古くなりつつあります。そんな時代の流れもセールスフォースの市場拡大を後ろ押ししています。
少なくとも、現在のところセールスフォース案件が減少する要素は見当たらず、案件数は今後も増加することが予想されます。

セールスフォースのフリーランス求人案件トレンド



今まで述べてきたように、セールスフォースはSFAやCRMに強いパッケージです。よっておのずとマーケティングやカスタマーサービスを管理する案件が主となります。案件によっては、それらの分野での業務経験を必須条件にしているところもあります。
最近の時代の流れで、セールスフォースのCRMにもにAIが搭載されました。その関係で、AI×セールスフォースができるエンジニアを募集している案件もありました。またもう一つ時代の流れの影響でしょうか、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と絡めた案件もありました。

これらから分かるように、セールスフォース案件にはプラスアルファが求められることが多くあります。

あと案件の特徴としてあげられるのは「Apexの経験があれば、なお可」という、つまり必須条件としている案件が意外と少ないというのも特徴です。理由は、JavaまたはC#などのオブジェクト指向型開発言語の経験があれば、Apexの習得はさほどむずかしくないからです。Apexを必須条件として応募者をしぼる意味はまったくなく、むしろ入ってから習得してくれればいいということなのです。そこはあまり気にする必要はなさそうですね。

セールスフォース求人案件の単価相場は?

セールスフォース案件というのは、開発の経験があって、業務知識があって、そしてセールスフォースの基本機能を知っているというのがベースになります。よって、システム開発未経験という方が案件を取得するのはほぼ不可能といえるでしょう。現に、今回調査した中では業務的に未経験でも可というのはあったものの、開発経験そのものが未経験でも可という案件は見当たりませんでした。
逆に、経験者の採用を想定していることもあり、年収のレンジの下限はだいたい400万円でした。レンジの上限は、それこそ1000万円を超える案件も多数ありました。それらの案件は主にセールスフォースを使った大規模開発のプロジェクトリーダや、開発の上流から下流までを一切管理することができる、といった難易度が相当高いものでした。

セールスフォース案件で年収・収入を上げるポイント



セールスフォースは、SFAやCRMに強いSaaSベースのパッケージです。ということは、マーケティングやCRMの知識ベースがあると、より強みが増します。よって、まずこれらの業務スキルを高めることが大事です。
先ほどApexのサンプルコードを載せましたが、見てお分かりのとおりさほど難しいものではありません。JavaやC#以外の言語のプログラマでも何とかなりそうな言語です。ということは、Apexコーディングの強みは、他のセールスフォースのエンジニアとの差別化の道具にはなりにくいということを意味します。
あと当たり前のことをキッチリ習得しておくことは、何より大事です。セールスフォース案件の中には「標準機能を理解していること」と明記されているものがあります。標準機能の理解をベースとして、それに加えて業務知識や業界の専門性があると案件の選択の幅が広がるでしょう。基本を理解していることを証明するために、セールスフォースの認定資格を取得するのもよいでしょう。

セールスフォースのスキルに加えて、時代の流れをふまえてAIやデータ分析、RPAのスキルがあれば最強です。

セールスフォース案件で週2~3日常駐はあるの?

セールスフォース案件を調査したところによると、残念ながらその可能性はほぼありませんでした。ただしそれはフリーランス案件や一般的な転職サイトで確認した結果なので、無いとは言い切れません。根気よく案件を探してみると発見できるかもしれません。

セールスフォース案件で在宅ってあるの?

こちらも、セールスフォース案件では期待できません。案件全体として導入のコンサルティングやシステム運用がメインとなりますので、在宅案件を探すのはあきらめた方が良さそうです。

まとめ



本記事では、セールスフォースについて解説しました。
CRMやSFA、さらにコーディングにも強いエンジニアの方々、スキルパスの延長上にセールスフォースを置いてみるのも一つかもしれませんね。

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