フリーランスプログラマーとは
そもそも「フリーランスの定義」について、現状だと社会的な共通認識ができていませんが、基本的には社会などの特定の組織に雇用されずに個人で案件を受注して報酬を得る働き方と言われています。
働く場所や時間などを全て自分で決めることができ、「週2日稼働からOK」「フルリモート可能」など比較的自由度の高い働き方ができることが魅力で、人気がどんどん高まってきています。
その中でも『フリーランスプログラマー』は、プログラミング言語を使ってプログラムを組み、システムやソフトウェアの開発を行う仕事を行う職種です。
フリーランスの実態
生活が安定しない場合もある
フリーランスは案件ごとに報酬が設定される場合が多いため、仕事量によって収入が増減することが多いです。
高単価の案件を継続的に受注することができれば高収入を得ることができますが、逆に案件が途切れてしまったり、次の案件を受注することができなければ収入が一切なくなる可能性もあります。
フリーランスの初期は『クラウドワークス』などのクラウドソーシングサービスをりようして案件を受注して実績を積まれる方が多いですが、継続案件を得にくい点や手数料が高いため手取りがかなり減ってしまう点などから、クラウドソーシングサービスのみでフリーランスとしてやっていくのは難しいと言えます。
社会的信用を得られにくい
フリーランスは正社員と違い、毎月の給与が保証されていないことが多いです。
そのため、フリーランスという職種自体が社会的な信用度があまり高くなく、ローンやクレジットカード、賃貸物件等の申請が通りにくい傾向にあります。
フリーランス一本で生活していくためには、ある程度の実績や経歴を提示できるようになる必要があり、少し時間がかかることを理解しておく必要があります。
これからフリーランスになろうと考えている方は、今のうちにクレジットカードなどを作っておくことをおすすめします。
数年先を見据えにくい
フリーランスは世界情勢や案件を発注してくれている企業の業績悪化などの影響を受けやすいです。
長期にわたって案件を発注している企業も、業績が悪化すれば発注が減る、または無くなる可能性があります。
世の中全体の景気が悪くなれば、自身のスキルに関わらず案件が途絶えてしまうこともあります。
このように、数年先の未来を見据えることができないという特徴があります。
営業スキルが必要
フリーランスは案件を獲得するため、自身で営業活動を行う必要があります。
しかし、案件を請け負っていない状況であればスキルを磨きながら営業を行う必要もあれば、複数の案件と同時進行で営業を行う必要もあります。
自分で営業活動やスケジュール管理をしていく必要があるので、慣れていなかったり営業活動に苦手意識がある方は注意が必要です。
フリーランスプログラマーの年収相場
フリーランスプログラマーの年収は600〜720万円が相場です。
しかしプログラマーの場合、使用できる言語や職種、クライアントである企業の規模などによって報酬は大きく変動します。
プログラマーの平均年収をより詳しくご紹介すると、20代のプログラマーの平均年収は256.3万円で平均月額給与は16.8万円です。
30代の平均年収は299.7万円で、平均月額給与は21.9万円です。
40代のプログラマーの平均年収は384.4万円で、平均月額給与は27.8万円です。
フリーランスプログラマーの年収相場は、年代別にも異なります。
20代は370万円ほど、30代は470万円ほど、40代は540万円ほどが平均的な相場です。
フリーランスの場合も、収入と年齢は比例します。ただし、フリーランスは40代をピークに50代、60代では、収入が低くなる傾向にあるので、若手プログラマーは会社の給与体系とは関係なく年収アップを目指しやすいです。
フリーランスプログラマーのメリット
プライベートと仕事の両立がしやすい
フリーランスプログラマーは出勤をせずに在宅で仕事ができる場合が多いため、浮いた出勤時間をプライベートな時間に回しやすく、プライベートと仕事の両立がしやすいことが挙げられます。
家だと集中ができない方はレンタルオフィスやお気に入りのカフェなどでも業務ができるので、自然とQOLも上げることができるのもメリットです。
自分の都合に合わせて仕事ができる
フリーランスプログラマーは自身で仕事量を調節することができるため、働き方や働く時間は自身でカスタマイズすることができます。
フリーランスになりたての頃は、契約企業との信頼関係を築いたり、今後の継続案件を得るために忙しい日々を送ることもあります。
しかし、ある程度の実績やスキルを取得できればその後は自分で仕事量を調整しながら働くことが可能です。
人間関係の悩みが減る
https://www.randstad.co.jp/careerhub/work/20160606-2.html
ストレスの原因で57%以上の方が「職場の人間関係」と回答しているように、仕事において誰と働くかは大変重要な要素です。
フリーランスプログラマーは基本、自分で企業や案件を選ぶことができるため“人間関係の悩み”を減らすことができます。
業務において人間関係を重視している方にとっては、無駄な心配を減らして業務に専念できる可能性が高いため、かなりメリットに感じる方が多いです。
フリーランスプログラマーとして成功するコツ
自己管理を徹底する
フリーランスは信頼を得ることが大切です。
そのため、きちんと決められたタスクを期限内に遂行できるよう、スケジュール管理は徹底して行う必要があります。
責任は全て自分自身にあるため、無理な業務量やスケジュールを組んでしまうと今後の業務にかなり影響が出てしまいます。
実現可能なスケジュールを組み、納期までに納品することは当たり前にできるようにしておきましょう。
差別化をする
身につけやすい知識やスキルの案件であると、限られた案件に多くのフリーランスが応募するため、競争率がかなり高くなります。
更にこのような案件は単価が低く、案件を同時進行で多く受注していく必要があります。
フリーランス一本で生計を立てていこうと思うのであれば、専門的な知識やスキルはもちろん、プラスαで自分にしかない「強み」や「特徴」をアピールする必要があります。
その他、意外とできていない人の多い”ホウレンソウ”や丁寧なコミュニケーションなどの当たり前を確実にしていくことも、クライアントからの信頼や評価に繋がり、次の案件へとつながっていくコツになります。
新しい技術の取得や学習も積極的にする
企業との人脈やコネがない限り、継続案件を得るまでにはかなり時間がかかります。
”差別化をする”の項目でもお伝えしたように、常にスキルを磨き続けたり、意欲的であるアピールをするためにも、新しい技術の取得や学習は積極的にしておくと良いです。
企業的にも新しい契約主を次から次に探すよりも、安心して業務を任せられる方に継続してもらう方が採用コストや人件費も抑えられるため、案件が受注できた際は積極的に挑む姿勢を持って挑むと好印象を与えることができるでしょう。
フリーランスプログラマーになるためには
クラウドソーシングサイトで案件を確認する
代表的なクラウドソーシングサイトとしては、クラウドワークスやランサーズなどがあげられます。
最近の副業人気もあり、クラウドソーシングサービスはとても盛り上がっています。案件数も多く必要スキルも幅広いためフリーランスの案件の探し方の1候補に上げる事が出来るでしょう。
ただ、1つ注意が必要なのは圧倒的に相場が低いと言う点です。案件の難易度がそれほど高くないと言う事もありますが、相場全体が下がっているという状態です。
発注者側も「できるだけ安く案件を掲載したい」という思いからクラウドソーシングサービスを活用する傾向にあるようです。
相場からクラウドソーシングサービスの案件だけでやって行くことは難しいので、案件の隙間や在宅で仕事をやりたい場合など、シーンを限定して活用することがおすすめです。
SNSなどで営業活動をする
SNSを使ってクライアントとコミュニケーションを取る機会というのが、ここ数年で急増しています。
フリーランスは契約も単発だったり、継続案件を得るまでに時間がかかる場合が多いので、将来のことも考えてFacebook、Twiitter、Instagram、LINEなど様々なSNSでも営業活動をするのが効果的です。
その他にも、ビジネスツールとして使われるChartworkやSlackを利用する企業も増えてきているため、フリーランスとして活動する以上、SNSやビジネスツールを使えるのは必要最低限のスキルとなっています。
また、SNSで自身のスキルを発信し続けることで一つのポートフォリオとしても企業に提示することができるため、そういった面でもSNSの活用ができるかどうかが抱える案件数や案件の質にも影響を与える可能性があります。
信頼できるエージェントに相談する
一番おすすめなのが、このフリーランス専門のエージェントに相談することです。
特にフリーランスエンジニアを検討されている方は、派遣会社でもフリーランスエンジニア向けの仕事を扱っている場合もありますが、専門エージェントは案件の数と質が全くと言っていいほど違います。まずは、直請け契約が多い傾向にあります。
直請け案件は何と言っても単価が高い事が魅力ですが、フリーランスエンジニアにとっては元請け配下に入る事になる二次請け以降ではフリーランスでやっている意味がありませんね。また、直接お客さんとやりとりする事で実績作りができ、次の案件につながる可能性も高まります。
その他の職種でも、その職種に特化したエージェントが増えてきているので、まずは一回エージェントに相談してから案件を見つけていくのが最速最短ルートです。
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まとめ
今回はフリーランスプログラマーの実態や年収、フリーランスプログラマーになることによるメリット、仕事を得るための方法などについて解説してきました。
フリーランスプログラマーは初動が少し大変ではありますが、スキルや実績が増えるにつれて得られるメリットも増えて”自分らしいライフスタイル”を実現しやすい働き方です。
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