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Struts案件のイマがわかる!知って見つかる最適案件

スキル

システム開発において、開発言語だけですべてを開発すること、例えばJavaならJava言語だけで全機能を作るといったことはしません。DBアクセスや画面描画といった「仕様に関係しない共通機能」は何らかのフレームワークを使うのが普通です。
言語ごとに複数のフレームワークがあります。Javaにおいても、時代とともに隆盛に乗るフレームワークがあれば、逆にピークを過ぎて廃れるものもあるのです。
フリーランスへの転身や転職を予定している方、将来に不安を感じている方には、フレームワークはとても大きな問題ですよね。自分の使えるフレームワークの流行り度合いによって、選択できる案件の幅が変わるのですから!
本記事ではJavaのフレームワーク「Struts」をピックアップして、Strutsを「求人案件」という観点で調査してみました。
本記事の執筆にあたっては、大手のIT転職サイト2社と、ポテパンを含むフリーランス・副業向けサイト5社の計7社を徹底調査しています。

そもそもStrutsとは

Javaの黎明期に一世風靡したJavaのWeb開発フレームワーク、それがStrutsです。
開発ツールが○十万円する時代に、めずらしくOSSで提供されていました。無償かつ他に有力な選択肢がなかったこともあり、 Strutsはまたたく間に広まりました。Strutsさえできれば仕事にありつける時代があったのです。
Strutsは元々クレイグ・マクラナハンという「個人」が開発していたものでしたが、2000年にApacheソフトウェア財団に寄付されました。そして2005年にはApacheのトップレベルプロジェクトに昇格しました。
当時、各企業がこぞってStrutsを導入しました。力と財力のある大企業は、Strutsをベースとして各企業の業務に特化した独自フレームワークを構築することがありました。これらが現在まだなお解決されない問題の原因となるとは、当時は誰も思わなかったのです・・・。
当時はStrutsの情報や書籍が豊富ではなく、情報入手に苦労したものです。その頃開発していた方々にとっては、業界で大ベストセラーとなった黄色い表紙のStruts イン アクションを覚えている方も多いのではないでしょうか。

Strutsのセキュリティ問題

Strutsは、今までたびたびセキュリティ問題で世間をにぎわしてきました。実際に情報流出事件が発生したことがあります。しかし開発元の対応が後手に回ることも多く、パッチが出る頃にはすでに手遅れであったり、パッチの内容が付け焼き刃であったりという批判もありました。
頻繁に致命的な問題が発覚し、それを批判する論調も「またもやStrutsに...」といったものが多くなりました。結果、今となっては「乗り換え必至のフレームワーク」というイメージがつきまとうようになったのです。
IPAが運営するJVN(脆弱性対策情報データベース)にて、Strutsの問題を検索してみると、2017年1月〜現在までで検索してみると、11件ヒットします。
一方、JVNでSpring Frameworkの問題を検索してみると5件、Play Frameworkで1件がヒットします。これらより、残念ながらStrutsのセキュリティ上の問題は実際に多い、と言わざるを得ません。
Strutsというキーワードでググってみると、大半が技術的解説よりも脆弱性による問題です。「至急別のフレームワークへ乗り換えを」といった記事が多く、もはやStrutsは使ってはいけないフレームワークといった扱いです。

Struts1系がいまだに使われ続ける問題



Strutsは、バージョンが1系と2系があります。バージョン1系はすでにサポートが終了しており、セキュリティ問題が発覚してもパッチが公開されることはありません。ところが、大企業の中には先に触れたように、Struts1系をベースとして独自に作り込んだフレームワークが多数稼働しています。
システムの規模が大きすぎるとフレームワークの移行は簡単ではなく、年単位かつ数千万円に及ぼことも予想されます。そうなると、ただでさえ利益を産まないフレームワークの乗せ替えなど、2の次3の次になるのです。
企業内の閉じたLAN環境で使うから大丈夫、という企業担当者の声もあるのですが、そういった担当者の方々はセキュリティ事件は内部の犯行が多いのを忘れているようです。

Strutsは求職者にはオイシイ



論点が変われば「悪い」と「良い」が反転するのは珍しくありません。
Strutsが悪くいわれるのは、すでにサポートが終了したStruts1系を今後も使い続けることと、新規に開発する場合にStrutsを選択することに対してです。しかし、求職者という観点でStrutsを見てみるとどうでしょうか?
新たに学習する方がStrutsを選択するのはおススメできませんが、現役Strutsプログラマの方はStrtutsの技術をアピール材料として使えるのです。
Strutsで稼働しているシステムがいまだに多いので、Strutsエンジニアの需要は当面安定しています。またStrutsといえども立派なMVCフレームワークです。現存のフレームワークの多くはMVCベースですし、求人要件の中には「何らかのMVCフレームワークの開発経験」というのも多いのです。
つまりStrutsエンジニアであれば、別フレームワークで開発をやっていけるだけの技術的下地は十分にあるのです。
このあたり、のちほど「Strutsのフリーランス求人案件トレンド」で詳しく解説します。

Strutsエンジニアの仕事内容

StrutsそのものがWebシステムを構築するためのものであり、自ずとStrutsエンジニアの仕事内容はWebシステム開発がメインとなります。案件を調査したところ、他のフレームワークと比較してインフラやハード的な要件と併記されていることが少ないのが特徴です。
業種を見てみましょう。

アパレル企業社内向け開発/Webシステムバージョンアップ・テスト/金融系システム開発案件/会計システム/放送局向けシステムバージョンアップ/公共系システム
やはりというか、お堅い業種や、頻繁なバージョンアップがないシステムが多いですね。
見方を変えてStrutsをみると、テクノロジー的なことより業務スペシャリストを目指す方にはStrutsを使った業務システムは狙い目かもしれません。

Strutsエンジニアの働き方

前述のように、Struts案件は先進技術よりもむしろコアな業務システムといった特徴があります。よって、在宅や副業、リモート案件は少ないのです。むしろ週5フルタイムに勤務して、じっくりと取り組む案件が多いです。

Struts案件は今後減少する?増加する?

結局、Struts案件は増加するのでしょうか?減少するのでしょうか?

増加する要素がない

「Struts案件が増加する」ということはどういうことでしょうか?それは、新規システム開発やリプレース案件で再びStrutsが採用されることに他なりません。
ところが、先で触れたようにStrutsには頻繁にセキュリティの脆弱性が発見されています。ネット上を見ていると、自分の環境下にStruts環境を構築し、脆弱性を突いた攻撃に成功したと発信している人もいます。
つまり、大変厳しい言い方になりますが、新しいバージョンのStrutsを採用したとしても脆弱性に怯えながら運用していくことになります。これでは今以上にStrutsのシェアが伸びるとは考えにくいです。
またStrutsの現バージョンですら、他のJavaフレームワークと比較して目立った特徴がないのが正直なところです。つまり、あえてStrutsを採用するメリットは少ないのです。
この状況では、残念ながらStrutsは今後案件が増加するとは考えにくいです。

Strutsのフリーランス求人案件トレンド

各求人サイトでの調査から分かった、Strtusの求人案件トレンドを解説します。

逆に、今なら他へ乗り換えやすい

特に今後もバリバリのITエンジニアとしてやっていきたい人向けです。
現在を「Strutsから他のフレームワークへの移行の過渡期」と考えてみてください。Strutsと他のフレームワーク、例えばPlayやSpringと併用している現場に「Strutsの経験はありますが、その他はこれから勉強します」とアピールするのです。
Strutsを使用している企業からすれば、いつかは他のフレームワークへ移行しなければいけません。しかし現環境の調査や移行作業時にStrutsのソースが読めないといけません。そんな環境なら、Strutsを理解している技術者は需要があるでしょう。
現に、案件を調査していると、Strutsと現在トレンドのフレームワークが併記されている案件が多数ありました。
案件獲得を狙うStrutsエンジニアには、こういった案件は要注目です。

業務系スペシャリストを目指す

先に触れたように、過去に作られた超大規模システムの中にはStrutsで開発されたものが少なくありません。もしITに興味が薄く、むしろ仕事の安定や業務系で尖りたい方にとっては、Struts案件はむしろ狙い目といえるでしょう。
Strutsスキルを武器にして、とにかく大規模またはコア業務のシステムに参画するのです。そこでノウハウを蓄積しつつ業務SEへ移行してください。うまくいけばStrutsからの移行が本格化するときには、すでに開発部隊から抜けることができているかもしれません。

Struts求人案件の単価相場は?

Strutsの求人案件における、単価相場を調査しました。StrutsというよりWebシステム開発の相場と大きく離れてはいないようです。

実務未経験

スクールに通っていないというような「完全未経験」では、残念ながら案件を獲得するのは難しいです。
調査した結果、完全未経験可という案件はほとんど見られませんでした。また、未経験の方が今からStrutsを学習することはもはや難しくなっています。書店のIT系書籍の売り場を見ても、イマドキの開発言語やフレームワークの本ばかりが所せましと並べられており、すでにStrutsの参考書は見当たらなくなっています。
そんな中、完全未経験の方が案件獲得するのはほぼ不可能ということになります。

実務経験半年

350万円(週5勤務)

実務経験1年間

400万円(週5勤務)

実務経験2年間

450万円(週5勤務)

実務経験3年間以上

600万円(週5勤務)

実務経験5年間以上

800万円(週5勤務)

Struts案件で年収・収入を上げるポイント

フレームワークのスキルチェンジを目指すことです。
Strutsはこれからシェアが広がる可能性が低いフレームワークとはいえ、立派なMVCフレームワークの仲間なのです。案件を見ていても「何らかのMVCフレームワークを使った開発を経験した方」という募集が多いのです。このような案件であれば、Strutsエンジニアは遠慮せず「MVCフレームワークの経験があります」と言ってよいのです。
Strutsの開発も、JavaやHTMLの基礎がわかっていないと開発できません。つまり既存のStrutsエンジニアは、プログラミング能力は問題ないのです。ということは、意欲さえあれば他の言語やフレームワークへ軸足を移すことも十分できます。
業務知識を高めるのもよいでしょう。
Strutsを使ったシステムは、頻繁に変わらない業務が多く(例えば会計システムや保険系など)、最新技術より業務知識を重視する現場が多いのです。こういった現場では、業務知識の蓄積は年収をあげる有効な手段でしょう。

Struts案件で週2~3日常駐はあるの?

ほぼ無いと考えた方がよいでしょう。
Strutsでヒットする案件は、ほぼすべて週5勤務かつ常駐でした。Strutsがというより、Javaの開発は一般的に規模が大きく複雑なものが多く、週に2〜3日でできるものがないのです。その影響を受けているのでしょう。

Struts案件で在宅ってあるの?

これも、調査した限りでは見当たりませんでした。
前述のようにJavaの開発そのものが複雑なので、仕事を切り出して在宅で、という案件はありませんでした。フリーランスや正社員案件に限らず、副業案件ですら在宅でのStruts案件はありませんでした。
よって本当に在宅を重視するのなら、Strutsを使っている、かつ会社として在宅を勧めている企業に入社するしかなさそうです。

まとめ

Strutsとはそもそも何なのか、また求人という観点で見たときどうなのかを解説しました。求人や案件をお探しの方、本記事をぜひ参考にしてください。
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