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フリーランスSEとして働く!その時に必要な手続きや年収について

フリーエンジニアノウハウ

フリーランスシステムエンジニア(SE)として働きたい!そう思ったとき、何をする必要があるでしょうか?独立や起業といった「個人の働き方」が叫ばれる昨今、独立を考えるシステムエンジニアも多いでしょう。しかし本当に独立した方がいいのか?
それを決めるためには、会社員との比較や将来性の予測などの判断材料が必要ですよね。この記事ではそういったことを解説します。フリーランスSEとして働こうか、悩んでいるあなたにおすすめです!

フリーランスSEになるには



個人でSEとしての仕事を受ければ、それはもうフリーランスSEです。案件の獲得方法は後述するので、ここでは独立のためにやっておくべき手続きや、何歳ならフリーランスSEになれるのか、についてご紹介します。

フリーランスSEになるには

フリーランスSEになるには、二種類の手続きをやっておく必要があります。退職に関わる手続きと、開業に関わる手続きです。このうち後者の手続き、実は義務ではありません。

退職時にやらなければならない手続き

会社を辞める時には、国民健康保険と国民年金への変更手続きがそれぞれ必要です。まず国民健康保険について。日本に住んでいる以上、どんな人でも健康保険に加入する義務があります。会社員であった時は、その会社の社会保険に加入できていました。それに代わるものが国民健康保険です。
しかし会社によっては、退職後2年間はその会社の社会保険を引き続き受けられる場合があります。国民健康保険や社会保険の任意継続について詳しく知りたいかたは、以下の記事をご覧ください。

参照:フリーランスが入るべき保険とは?健康保険について解説!

次に国民保険の変更手続きについて。これは退職した時期によって、手続きの仕方などがかわります。またフリーランス1年目であまり稼げず納入が厳しくなった場合には、免除申請も可能です。詳しくは日本年金機構のHPをご確認ください。

参照:会社を退職した時の国民年金の手続き|日本年金機構

フリーランスとして働くときにやっておくべき手続き

前述のように、フリーランスにとって開業手続きは義務ではありません。別に届け出を出さなくても、案件をもらって報酬をえることはできます。ただ届ければ特典がもらえる場合があります。また届け出のタイミングで失業手当がもらえるかも変わるため、会社を辞める前にどうすべきか判断しておくとよいでしょう。
主に提出するべき書類は2種類、個人事業の開廃業届出書と所得税の青色申告承認申請手続です。どちらも税務署に届ける必要があります。まず個人事業の開廃業届出書について。これはいわゆる「開業届」と呼ばれるものです。これを出せば、例えば以下の得点を得られます。
  • 青色申告ができる(後述の所得税の青色申告承認申請手続も必要)。
  • 小規模企業共済に加盟できる。
  • 屋号で銀行口座を開設できる。
開業届の提出期限は、原則として開業日から1ヶ月以内と決まっているので、しっかりと確認しておきましょう。

関連記事:フリーランスは開業届を出すべき!メリットと記入方法を教えます!

中でも大きいメリットは、確定申告が青色申告でできるようになること。確定申告には青色申告と白色申告がありますが、前者の方が納税額を安く抑えられます。その分より正確に帳簿をつける必要がありますが、税金で引かれる金額は安い方がいいですよね。そして青色申告をするためには、もう一つの「所得税の青色申告承認申請手続」を提出する必要もあります。
開業届と同時に「青色申告承認申請書」も提出することをおすすめします。

関連記事:フリーランスの必須知識!青色申告の方法と簡単会計ソフトを教えます!

何歳までならなれる?

一般的に、50歳になるとフリーランスSEになるのは厳しいと言われています。理由は色々あります。周りの若い世代との釣り合いや、体力面、柔軟性が心配されるためです。しかしこういった壁は、ある程度は工夫で乗り越えられます。例えば体力面は、健康な生活習慣を身につければある程度は衰えずにすみます。
周りにフリーランスSEの知り合いがいれば、その人に相談してみるとよいでしょう。ちなみに年齢の下限についてですが、会社に入ってから5年で独立する人が多いと言われています。年齢でいえば20代後半ぐらいでしょうか。理由は一通りスキルを学ぶのに要する時間が、平均で5年間だから、と言われています。

フリーランスSEの単価・平均年収



仕事の単価は60~80万円が相場だと言われています。一方年収は300~500万円の人が多いです。ただ複業している人もいるため、単純な比較はできません。また後述の利用から、会社に所属していたときよりもフリーランスの方が収入が上がる傾向があります。

フリーランスSEと会社員の違い



フリーランスと会社に所属するSEの間には、様々な点で違いがあります。ここではその中でも代表的なものを紹介しましょう。

働く時間・場所

ご存知の通り、多くの会社員は週5で働いています。職場は自社か、取引先への常駐が多いでしょう。一方フリーランスSEには、2種類の働きかたがあります。出向型と在宅型です。メジャーなのは出向型。会社員に近い働き方が求められ、取引先に常駐する必要があります。情報の管理のため、特に客先が大手である場合が少なくありません。
しかし会社員との相違点として、週4日以内の出向もできる点が挙げられます。そのぶんあいた時間で副業やスキルアップなど、会社員よりも柔軟に働きかたを実現できるでしょう。マイナーなのが在宅型です。もらった仕事を家でやる、いわゆる受託開発です。
納期にさえ間に合えば、いつ休むか働くかは自由。場所と時間を選ばない、「フリーランス」と聞いて頭に浮かぶ働き方そのものです。しかし取引先との打ち合わせなど、拘束されざるを得ない機会もたまにはあります。

仕事内容

会社員の場合、細かい仕事内容を自分で決めることはできません。上司などから希望を聞かれる場合もありますが、その通りにいくとは限りません。その上連帯責任として、同僚などのミスを埋め合わせる必要も出てきます。
一方フリーランスSEの場合、仕事をやるやらないの決定権は自分にあります。つまり仕事を選べるわけです。また報酬に不満があれば、その報酬UPについて交渉もできるでしょう。

税金関係の手続き

会社には、税金関係専門の人がいます。給料からどのぐらいの税金がどんな名目で引かれるか、自分が知らなくてもなんの問題もなかったわけです。一方フリーランスの場合、税金関係の計算や確定申告は基本自分でやらなくてはなりません。
そういった手続きは複雑なので、最初は戸惑うでしょう。ただ最近は確定申告などをサポートしてくれるサービスもあります。自分が払えるコストと省ける手間を考慮して、手続きを他人に任せるか検討してみるとよいでしょう。
何も知らないと、余分に税金を支払うことになりかねません。節税のことを知っているか知らないかで大きく負担額が異なってくるので、しっかり確認しておくことをオススメします。

関連記事:フリーランス初心者が必ず押さえるべき節税ノウハウとは

案件の獲得方法

会社にいた時は、案件の獲得は営業の仕事でした。しかしフリーランスはそれを自分でやる必要があります。最初は厳しいかもしれませんが、ここで自分の安売りは禁物。目先のお金を得ようと無理な案件を引き受けた結果、スキルを身につける時間を失ってしまうかもしれません。しばらくはそれでよくても、将来が辛くなるでしょう。
案件の獲得方法は、大きく次の3つがあります。エージェントサービスの利用。クラウドソーシング、知り合いからの紹介です。特に出向型ならエージェント、在宅型ならクラウドソーシングがおすすめです。それぞれのメリットデメリットなど、詳しくは以下の記事をご覧ください。

参照:フリーランスとは?その働き方や求人の見つけ方を紹介!

収入はどれくらい違うの?

同スキルであれば、フリーランスの方が会社員より収入が多いと言われています。というのも会社員である場合、取引先と自分の間に、会社という仲介者がいるためです。野菜を売る農家と私たちの間に小売店があるように、本来得られる収入から会社の維持費などが引かれているわけです。フリーランスの場合その仲介がなくなる、あるいはその存在が小さくなります。そのぶん得られる収入が多くなるのです。
またフリーランスは収入が不安定、というイメージがありますが、それはやり方次第。確かに風邪などで1週間休めば、そのぶんの収入は得られません。ただフリーランスは会社員と違い、自分で取引先を複数確保できます。また会社員が一生安泰という保証はありません。自分でリスクを分散させられるのは、フリーランスのメリットとも言えるでしょう。
実際にフリーランスとして働いた時、どれくらい収入から税金、保険料などが差し引かれ、手取りとして手元にお金は残るのは、下記の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

関連記事:フリーランスの手取りは会社員より少ない?実際のところを徹底解説します!

フリーランスSEの年収UPのポイント



フリーランスSEとしての年収を上げるためには、いったい何をすればよいのか?ここではその方法の例をご紹介します。

営業や雑務を効率化する

営業や雑務にかける時間を減らせれば、その分本来の業務にかける時間を増やせます。そうすれば、その分収入も増やせますよね。具体的には、営業、契約を代行してくれるエージェントサービスや、確定申告を手助けしてくれるツールを使ってみるとよいでしょう。
また、細かい雑務には無駄な部分がたくさんあります。例えば返信メールのテンプレートを作れば、一から返信メールを書く手間が省けます。そういった細かい効率化を積み重ねていけば、時間を確保しやすくなるでしょう。

新しい言語の習得などスキルアップを図る

単純に、新しく言語を習得すれば、その分できる仕事も増える。特にニーズが高い言語を習得すれば、仕事がなくて困る機会も減るでしょう。しかしだからと言って、とにかく言語をたくさん身につければいいものでもありません。
特にまだ基礎ができてない人がそれをやれば器用貧乏になってしまうでしょう。まずは一つの言語をしっかり突き詰めてから、他の言語も学んでみるのがおすすめです。また技術以外のスキル、例えばコミュニケーションのスキルを磨くのも重要。取引先がITに詳しい人とは限りません。そのような人相手でもスムーズに取引できれば、相手に好印象を与えられるでしょう。
単価を上げるためには、自分を「商品」として捉えた際に、自分の商品価値を正しく理解し、相対的に高くなる企業を見つける必要があります。

関連記事:フリーエンジニアが単価を上げるための6つのTIPS

フリーランスSEの需要・将来性



今のところ、フリーランスSEには需要があります。というのも現代日本ではIT系の人材は不足しているためです。それはプログラミング未経験の学生が、正社員がとして募集されているほど。しかしそれがいつまでも続くとは限りません。
AIの発達によって、分析などの仕事がそれらににとって変わられることもあるでしょう。需要がある今のうちに、人間にしかできないクリエイティブな部分やコミュニケーションスキルを磨いておくのがおすすめです。

まとめ

フリーランスSEのなり方や会社員との違いを紹介してきました。今のところ、フリーランスSEはフリーランスの中でも生計の立てやすい職業です。個人の実力で勝負したいのならば、フリーランスSEを検討してみてはいかがでしょうか。

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