フリーランスエンジニアは今時の働き方というイメージがありますが、場合によってはやめとけと言われるケースもあります。今回はなぜやめとけといわれるのかその理由についてまとめていきたいと思います。
目次
フリーランスエンジニアのリアル
フリーランスエンジニアが増えてきている
参照 : 政策課題分析シリ-ズ 17 日本のフリーランスについて ―その規模や特徴、競業避止義務の状況や影響の分析―|内閣府政策統括官(経済財政分析担当)
内閣府政策統括官が2019年7月に発表した日本のフリーランスに関する分析では、雇用的自営業の割合が1985年〜2015年の間で128万人から164万人へと増加しており、フリーランスとして働く方は増加傾向にあります。
フリーランスエンジニアが増えた背景は、副業が解禁されたことや働き方に関する意識の変化、フリーランスエンジニアとして働く設備やサービスの増加などが考えられます。
エンジニア不足により需要も増加傾向
参照 : ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ギークス案件倍率レポート」
近年急加速している企業のDX化によって、フリーランスエンジニアのみならずIT業界は全体的に人材の需要が増加している傾向にあります。
スポット依頼などを業務委託やフリーランスエンジニアに行い人件費を削減する企業も多いことから、フリーランスエンジニアの需要は今後もますます増えていくことが見込まれます。
正社員エンジニアよりも収入増も
正社員エンジニアの場合は固定給の場合が多いですが、フリーランスエンジニアの場合は案件によって報酬が違ったり、自分のキャパに応じて複数の案件を掛け持つことができるため、正社員エンジニア時代よりも収入が増える方も多いです。
その収入の増え幅も数万円程度から数百万円程度まで幅広く、フリーランスエンジニアになって1年半で年収が1000万円を超えることも稀ではありません。
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「フリーランスエンジニアはやめとけ」といわれる理由
数年先を見据えにくい
フリーランスエンジニアの場合はプロジェクトごとの案件であったり、数ヶ月定期での契約更新の場合が多く、数年先にどうなっているのかを予測することが難しいです。
また、世界情勢や企業の業績によっても突然契約が打ち切られることも少なくありません。
このように先々を見据えることができず常に不安がつきまとう可能性があることが原因のひとつです。
収入が安定しない
フリーランスエンジニアは案件ごとに報酬が設定される場合が多いため、仕事量によって収入が増減することが多いです。
高単価の案件を継続的に受注することができれば高収入を得ることができますが、逆に案件が途切れてしまったり、次の案件を受注することができなければ収入が一切なくなる可能性もあります。
スキルを上げ続ける必要がある
正社員の時とは違い、クライアントが不要だと判断した場合はすぐに契約を切られてしまいます。
そのため技術的なスキルの向上はもちろん、コミュニケーション力や判断力などに苦手意識がある方は改善していく必要があります。
また、進行中の案件と同時進行で新たなスキルを取得するなど、自身で将来を見据えたアクションを常に考え実行し続ける必要があります。
社会的信用を得にくい
フリーランスエンジニアは正社員エンジニアと違い、毎月の給与が保証されているわけではないことが多いです。
そのため、フリーランスという職種自体が社会的な信用度があまり高くなく、ローンやクレジット、賃貸物件等の申請が通りにくい傾向にあります。
営業スキルも必要
フリーランスエンジニアは案件を獲得するため、自身で営業活動を行う必要があります。
しかし、案件を請け負っていない状況であればスキルを磨きながら営業を行う必要もあれば、複数の案件と同時進行で営業を行う必要もあります。
自分で営業活動やスケジュール管理をしていく必要があるので、慣れなかったり営業活動に苦手意識がある方は注意が必要です。
マネジメント経験が積めない
正社員エンジニアの場合は社内で様々なポジションとして活躍する機会を得やすく、その中でも後輩育成やマネジメントの経験を得る場合があります。
しかし、フリーランスエンジニアの場合はマネジメント経験を積む機会があまりありません。
そのため、将来的にプロジェクトマネージャーなどを目標としてフリーランスエンジニアを目指すのは難しいと言えるでしょう。
フリーランスエンジニアになるメリット
好きな時に好きな場所で働ける
数年前から「ノマドワーカー」という言葉を聞く機会が増えてきましたが、フリーランスエンジニアは働く時間や場所に囚われない場合が多いです。
案件によっては客先に駐在する必要がありますが、基本的には自身でスケジュールを管理しながら業務をすれば、いつでもどこでも仕事ができます。
朝が苦手な方や、満員電車が嫌いな方、家族との時間を多く作りたい方などは、このフリーランスエンジニアとしての生活にメリットを感じることが多いでしょう。
自分で仕事を選ぶことができる
フリーランスエンジニアは自身で案件を受注する必要はあるものの、業務量や業務内容を自身で選ぶことができます。
初期の段階では企業との信頼関係を築いたり、フリーで業務をこなしていくためのスキルを上げるために業務を選択することは難しいですが、ある程度安定してくれば自身のライフスタイルに合わせて業務量を調整することが可能です。
人間関係での悩みを減らせる
https://www.randstad.co.jp/careerhub/work/20160606-2.html
ストレスの原因で57%以上の方が「職場の人間関係」と回答しているように、仕事において誰と働くかは大変重要な要素です。
フリーランスエンジニアは自分で企業や案件を選ぶことができるため、“人間関係の悩み”を減らすことができます。
業務において人間関係を重視している方にとっては、無駄な心配を減らして業務に専念できる可能性が高いため、かなりメリットに感じる方が多いです。
収入を上げることができる
先ほどもあったように、フリーランスエンジニアは自分で業務量や業務内容を選択することができるため、案件を複数掛け持ちしたり大型案件にアサインされると、正社員エンジニアよりも収入を上げることができます。
その上がり幅に上限はないので、業務量次第ではフリーランス数年目で1000万円を超える場合も少なくありません。
ただ、責任は全て自分自身にかかってくるため、実現不可能なスケジュールで業務を行ったり、システムや企業に大きな損害を与えてしまった場合などは損害賠償が発生する可能性もあるので、注意が必要です。
フリーランスエンジニアで失敗しないためのコツ
フリーになる前に経験や実績を作っておく
求人情報をみると分かるように、正社員エンジニアでもフリーランスエンジニアでも経験年数や実務経歴を重視する傾向にあります。
そのため、独学でプログラミングを学んでそのままフリーランスエンジニアになるのは、スキルの提示も難しく、経験や実績もないためかなり難しいです。
フリーランスエンジニアを目指している方は遠回りに見えるかもしれませんが、一度企業で開発経験や実績を積んでからの方が、結果的に安定したフリーランス生活を得やすいです。
できる限り人脈を広げておく
現在は正社員やSESとしてエンジニアをしていて、これからフリーランスを考えている方が特に大切にしたいのが人脈です。
仕事を発注する際、エンジニアとしての技術力はもちろんではありますが、期日をきちんと守る人かどうかや報告や連絡の頻度、その人の人柄も重要視されることが多いです。
そのため、フリーランスになった際の仕事の発注元が『以前本業でもお世話になったことのある会社』や『お世話になった会社からの紹介』という場合がよくあります。
今後フリーランスになることを前提に開発経験を積むための現職だったとしても、フリーランスになった後のことを見据えて業務を遂行するのがおすすめです。
スケジュール管理を徹底する
フリーランスエンジニアは信頼を得ることが大切です。
そのため、きちんと決められたタスクを期限内に遂行できるよう、スケジュール管理は徹底して行う必要があります。
メリットの項目でも述べたように責任は全て自分自身にあるため、無理な業務量やスケジュールを組んでしまうと今後の業務にかなり影響が出てしまいます。
実現可能なスケジュールを組み、納期までに納品するという当たり前は徹底しておこないましょう。
信頼できるエージェントを利用して仕事を得る
友人伝いや、お世話になった企業からの紹介で案件を得ることもありますが、自分自身で案件を獲得する場合はフリーランスエンジニア専門のエージェントを利用するのがオススメです。
エージェントを利用することによって、自身の興味のある仕事や相場感を確認でき、フリーランスエンジニアとして活躍していくアドバイスや面接対策などしてくれる場合もあります。
この仕事選びはフリーランスエンジニアとして生活していくためには大切な要素になるので、エージェント選びから慎重に行いましょう。
おすすめのフリーランスエンジニア向けエージェント
ポテパンフリーランス
ポテパンフリーランスは、フリーランスとしてのエンジニアを対象に案件のご紹介をしているため、複業をしたい方におすすめのエージェントです。
フリーランスエンジニア向けのキャリアコンサルティング歴の長いコーディネーターが、みなさまひとりひとりのスキルや経験、今後のキャリア等をしっかりヒアリングした上で最適な案件を紹介してくれるため、初めてフリーランスエンジニアになる方にもおすすめです。
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まとめ
今回は「フリーランスエンジニアはやめとけ」と言われる理由を中心に、フリーランスエンジニアのリアルから失敗しないためのコツなどを解説していきました。
フリーランスとしての生き方は向き不向きもあるので、ぜひメリットとデメリットも併せて確認し、興味のある方はお気軽にポテパンフリーランスへご相談ください。