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フリーランスに履歴書って必要?履歴書が必要な場面とその書き方を解説!
人に雇われずに個人で働くフリーランス。 履歴書は一般的に就職や転職活動時に選考のために利用される書類です。個人で働くフリーランスには履歴書なんて必要ないように思いがちですが、実際のところはどうなのでしょうか? ・フリーランスに履歴書って必要なの? ・もし必要になったらどう書けばいいの? この記事では以上のところを解説していきます。 [toc] フリーランスと個人事業主の違い 履歴書の話に入る前にまず、誤解しがちなフリーランスと個人事業主の違いについて解説しておきます。 フリーランスと個人事業主では履歴書の書き方も変わってくるので、自分がどちらに属しているのかまず理解しておきましょう。 フリーランスと個人事業主。言葉の意味は似ていますが必ずしも同じというわけではありません。 フリーランスというと、皆さんはどんな働き方をイメージするでしょうか?大体の方がイメージするようなフリーデザイナーやフリーエンジニアといったWeb系のフリーランスは「個人事業主」であり「フリーランス」と言って良い働き方でしょう。 例えば、個人でバナー制作やグラフィックデザインを請け負ったりするフリーデザイナーや、システム制作やアプリケーション制作を個人で請け負っている方は他人に雇われず個人で顧客と契約する「個人事業主」であり「フリーランス」です。 しかし例えば、お店を構えて経営しているような方はどうでしょうか? 例えば飲食店や雑貨屋、インテリアショップを経営し、複数人でチームを組んで働いているような方は「個人事業主」ではありますが、個人で働く「フリーランス」ではないと言えます。 このように同じような意味で使われる「個人事業主」と「フリーランス」の両者には少し違いがあります。履歴書を記入する際にもこの違いを意識して記入しましょう。 フリーランスでも履歴書が必要な場合 直接顧客と契約して働くフリーランスですが、履歴書が必要になる場面というのはどのような時なのでしょうか? 履歴書は一般的には就職活動や転職活動の選考に用いられますが、厳密に言えば履歴書というのはその人の経歴やバックグラウンドを確かめるための書類です。 一口に「顧客と契約する」と言ってもその形態は様々です。よって、契約を結ぶ際に履歴書の提出を求められることもあります。特に長期に及ぶ大型の案件や、企業に常駐して働くタイプの契約では経歴や実績の確認としてフリーランスであっても履歴書の提出を求められることがあります。 また、フリーランスとしての仕事と並行してアルバイトやパートタイムで仕事する場合は勿論提出を求められることがあるでしょう。 「フリーランスであれば履歴書は不要」なんてことはないので、いざという時に慌てないように準備しておくと良いでしょう。 フリーランスは職歴にどう書けばいいのか そもそも履歴書というのは、「あなたという人間がどのような活動をしどのような経験を積んできたのか示すためのもの」というのは先述した通りです。しかし、フリーランスの経歴というのは会社員と違って何かの組織に所属しているわけではないので、明確な経歴として記述しづらい部分もあります。 逆に言えば、フリーランスであっても自身の経験を明確な実績としてアピールできれば顧客にも信用されやすくなります。あなたがこれまでしっかりとフリーランスとして仕事をしてきたのなら、そこでどんな活動をしてどのような経験をしてきたのか履歴書に堂々と書きましょう。 ここからはフリーランス向けに職歴や職務経歴書の書き方を解説していきます。 職歴の書き方・開業届を出している場合 もしあなたが個人事業主として開業届を提出している場合は、屋号を持ち業務を行なっているはずです。その場合は事務所や店舗の名前を明記し、どの仕事に従事してきたかを時系列順に記入しましょう。 職歴の書き方・開業届を出していない場合 もし開業届を提出していない場合は、屋号も無く事務所や店舗も構えていないことになります。その場合はフリーランスとしてどんな仕事に従事してきたかの業務の詳細を時系列順に記入しましょう。 これからフリーランスになろうと思っている方は、開業届を出すメリット、デメリットを確認しておくことをおすすめします。 関連記事:フリーランスは開業届を出すべき!メリットと記入方法を教えます! 職務経歴書の書き方・ポイント 職歴が記入できたら次は職務経歴の記入です。 フリーランスという働き方をそもそも知らない人であれば、フリーランスとしての経験を履歴書に記入してあってもそれがどのような経験であったのか具体的にイメージができないことが考えられます。 履歴書には誰にでもわかりやすいように、どのように仕事を獲得してどのように業務を進めて、どのように顧客に貢献したのかを簡潔にまとめることが求めれられます。 略歴・職務要約 もしあなたが会社員になったことがあるなら、会社員時代の経験もしっかり記入しておきましょう。ある程度企業に所属している期間があれば相手もあなたのスキルレベルをイメージしやすくなります。 また、フリーランスでの仕事をどのように始め、どんな技術を用いてどのように顧客に貢献できたか簡潔にまとめられるとベターです。フリーランスになった何かきっかけや動機があったのならそこを相手に伝えられれば、後になって繋がりが広がっていくかもしれません。 業務内容・実績 具体的にどのようなものを顧客に提供したのか、を簡潔に記入しましょう。あなたと仕事をすると具体的に何を得られるのか、という部分は重要な資料になります。誰にでもわかりやすいようにその成果物の質や量はどんなものであったのかを具体的なデータを盛り込んで記入することがポイントです。 具体的な実績を目にするとクライアントも、「この人はこのレベルで仕事をしてくれるんだな」と理解し、話が早くなります。ホームページ制作であれば制作したホームページ、アプリケーション制作であれば制作したアプリケーションをポートフォリオなどに掲載して見せることができればベストです。 自己PR もちろん履歴書は相手方に渡る重要な資料なので自己アピールも重要です。 業務の経験から何を得たのか、自分には具体的にどんなスキルがあるのかを堂々と記入しましょう。 自分が請きれない仕事にならないようにある程度の線引きも必要ですが、謙虚になってしまうことはNGです。フリーランスとして仕事をするのであれば当然のことですが、相手に自分にお金を払う価値があると思わせるようにアピールしましょう。スキルと実績を示すことができれば確実に信用を得ることができるはずです。 志望動機 ここはあなたが業務に従事する上での「なぜやるのか?」の部分です。 「なぜその業務に従事するのか」に答えられるかどうかは最重要ポイントです。ここはたとえ履歴書でうまくごまかすできたとしても、この部分が自分の中になければ仕事はできないでしょう。 志望動機は相手も必ず重要視する部分です。自分と相手が契約によってどのようにしてWinWinになれるかを考えて自分の想いを記入しましょう。 まとめ 個人で顧客と契約するフリーランスですが、履歴書が必要になる場面は必ずあります。いざという時に慌てないよう、準備しておきましょう。 会社員と違って信用の得にくいフリーランスですが、明確なスキルと実績を示すことができればすんなり信用してもらえることもあります。 一仕事終えたら「自分はこの業務でどんな経験をしたのか」「どんなスキルを使って何を提供できたか」などの業務詳細を普段から記録としてまとめておくと良いかもしれませんね。 関連記事:これでフリーランスの履歴書はばっちり!書き方をご紹介します!
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フリーランスが入るべき保険とは?健康保険について解説!
自分に一番合った保険はどれなのか、知りたくありませんか?会社員からフリーランスになったとき、自分でやらないといけなるものが保険の手続きです。責任ある自由こそフリーランスの醍醐味。保険を選ぶにしても、自分にあったものを選びたいですよね。 しかしいざ調べてみると、その保険制度の選択肢の多さ、そして複雑さに驚かれた人も多いでしょう。保険料、手続きに必要な書類、そして保険の適用範囲などなど、保険制度には比較すべき項目がたくさんあります。そこで今回は、フリーランスが選べる保険の種類、中でも健康保険の選択肢をご紹介。 自分にあった保険制度を選ぶ際の、参考にしてくださいね。 [toc] フリーランスが選べる保険の種類 フリーランスが利用できる保険には、以下のものがあります。 健康保険 公務員にとっての共済保険、会社員にとっての健康保険に相当するものがこの健康保険。フリーランスになった際に、入らなくてはならない保険です。健康保険には3種類あり、フリーランスはその中から1つ選ぶ必要があります。 民間会社の保険制度 民間保険会社の保険制度を利用するのも選択肢の一つです。そしてこの種の保険制度には、傷病手当金という大きなメリットがあります。というのも健康保険には、傷病手当金に相当するものがありません。そのためケガや病気などで働けなくなったときを想定して民間の保険に入っておくのもおすすめです。 被保険者から扶養を受けられる場合も 条件を満たせば、すでに健康保険を受けている家族の被扶養者になれる場合もあります。その条件は以下の通りです。 被保険者の収入により生活が成り立っていること 年間収入が130万円未満で、被保険者と一緒に暮らしている場合は被保険者の年収の二分の一未満、暮らしていない場合はその年収が被保険者からの援助額より少ないこと 被保険者の直系尊属、三親等以内の親族、あるいは配偶者であること 例えば、学生が会社員を経ずにフリーランスになった場合、このような形で保険を受けられるかもしれません。 関連記事:フリーランスでも扶養控除を受けられるの?その基準を解説! フリーランスが検討すべき健康保険の種類 フリーランスが入らなくてはならない健康保険。しかし一口に健康保険と言っても、以下の三種類があります。 国民健康保険(国保) 市町村が運営している保険制度です。そのため手続きは住んでいる自治体でやる必要があります。手続きに必要なものも、自治体によって異なります。例えば千葉市の場合は以下の書類が必要です。 資格喪失証明書など、退職した日がわかるもの 前年の所得金額がわかるもの 写真月の身分証明書(運転免許証やパスポートなど) 金融機関のキャッシュカード(保険料の口座振替手続きができます) 年金証書(退職者医療制度に該当される方。ただし平成27年3月31日までに対象となった方。) 参照:千葉市:国民健康保険 また毎月払う保険料は医療分、後期高齢者支援金分そして介護分の合計となります。しかし実際に払う保険料は自治体、年度、前年度の所得によって異なります。特に会社員時代稼いだ人は、そのぶん保険料を高額請求される場合も。注意しましょう。また扶養家族がいれば、そのぶん保険料も増額します。 自治体によってはHP上で保険料の見積もりができる場合もあります。まずは「健康保険制度 (住んでいる自治体名)」と検索して、手続きや大まかな保険料を把握しましょう。 文芸美術国民健康保険組合 文芸美術国民健康保険組合とは、厚生労働省の認可を受けて国の保険給付と保険事業を行っている団体です。以下の条件を全て満たせば、この組合の保険制度を利用できます。 日本国内に住所がある。 文芸美術著作活動を行っている。 組合に加盟している団体の会員である。→加盟団体の一覧は公式サイトにて確認できます。 しかし以上の条件を満たしていても、主な収入源が文芸美術著作活動とは無関係などの場合、制度を利用できないこともあるようです。心配な場合は文芸美術国民健康保険組合に問い合わせてみましょう。加入する場合は、以下のものが必要になります。 加入申込書(所属団体承認印押印済) 承認済口座振替依頼書(②貴社控)。 世帯全員の住民票(3ヵ月以内に発行された世帯全員という証明のあるもの) 文芸・美術及び著作活動に従事していることを証明する書面の写し 保険料は平成29年度現在で月19,600円、扶養家族は1人につき月10,300円です。所得によって保険料は変わらないので、安定した収入源のあるフリーランスに向いているでしょう。 社会保険の任意継続 所定の手続きを踏めば、会社員時代に受けていた社会保険をそのまま引き継げます。ただし退職日まで、二ヶ月以上継続して社会保険に加入していたのが条件です。 任意継続を申請するためには、退職日の翌日から20日以内に、「任意継続被保険者資格取得申出書」を住んでいる地域を管轄する協会けんぽ支部に提出する必要があります。 注意点は二つ。一つは保険料を全額負担しなければいけないことです。保険料は退職した時の標準月収によって変わります。最大で28万円を毎月払わなくてはなりません。 しかし国民健康保険との大きな違いとして、扶養家族が増えても保険料は変わりません。要するに扶養家族が多いほど、任意継続の方が保険料を節約できる、ということになります。 もう一つの注意点は、継続は最大でも2年間のみという点。2年たつ前にその後の健康保険制度について、目処を立てておくとよいでしょう。 参照:健康保険任意継続制度(退職後の健康保険)について | よくあるご質問 | 全国健康保険協会 健康保険に入らないとどうなるの? まず前提として、日本の健康保険制度は強制参加です。つまり入らないということはありえません。ここで「自分には健康保険はいらない、だから保険料を払う必要はない」と保険料を滞納すると後々に面倒なことになります。 例えば1年以上滞納すると、医療費が全額自己負担となります。国民健康保険が負担してくれる医療費は3割。しかしたかが3割、されど3割です。一つ一つは小さくても、合わせれば大きな負担となりえます。国民健康保険に入ることで、未来の負担を減らしましょう。 その他検討すべき組合は? 健康保険ではありませんが、その他福利厚生を支援してくれる組合を二つご紹介します。+aの形でこれらの利用も検討してみましょう。 全国ソフトウェア連合会 全国ソフトウェア連合会(JASPA)とは、ソフトウェア産業の発展のためにつくられた組織です。JASPAに入る条件は、JASPAに加盟している組合の会員であること。 加盟組合はこちらから調べられるので、自分にあった組合がないか探して見ましょう。また共済制度に加えて、セミナーや共同受注を利用できます。 商工会議所 商工会議所位に加入することでも、会員向けの保険制度を使えます。生命保険や傷害保険に、通常よりも安く加入することも可能なんです。またJASPAと同様に、セミナー・イベントへの参加できる、といったメリットもあります。 商工会議所への入会方法や費用は角商工会議所で様々です。詳しく知りたい場合は、最寄りの商工会議所に問い合わせてみましょう。 まとめ フリーランスが検討するべき保険について、特に健康保険に焦点を絞って紹介してきました。フリーランスはそれぞれによって状況が大きく異なります。守るべき家庭をもつ人もいれば、一人で独立しようとしている方もいるでしょう。そのため「この保険が一番いい!」とは一概には言えません。 自分の収支や家庭状況を考慮して、自分に合った保険に加入しましょう。
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フリーランスと消費税の関係~確定申告の時にやるべきこと
フリーランスで仕事を請け負うと、消費税額が追加されていますよね。「そのまま受け取っているけどそのままにしちゃっていいのかな?」と感じる方もいるでしょう。本記事ではそんな疑問に答えていきます。[toc] そもそも消費税とは 商品の購入やサービス提供などの消費に対して課税されるのが消費税です。つまり商品そのものの金額に必ず消費税を上乗せする必要があります。そのため消費税は、業者も商品などを仕入れた段階で消費税を支払い、支払った額に応じて税を納付するのです。 例えばリンゴの流通が「農家→JA→スーパー」の流れの場合、農家は8円を納付し、JAは2円、スーパーは4円を納付します。最終的にリンゴは本体価格175円+消費税14円=計189円で消費者に売れました。農家・JA・スーパーが納付した合計税額 (8+2+4=14円) とスーパーでリンゴを買った人が負担した税額 (14円) は等しくなっていますね。最終的な消費者が消費税の全額を負担する仕組みです。 農家: 8円納付 (リンゴ1つ100円+消費税8円=計108円でJAに販売) JA: 2円納付 (リンゴ1つ125円+消費税10円=計135円でスーパーに販売) スーパー: 4円納付 (リンゴ1つ175円+消費税14円=計189円でリンゴがほしい人に販売) フリーランスは顧客から消費税をもらうべきか? 結論から言うともらうべきです。商品の購入やサービス提供などの消費に対して課税されるのが消費税です。つまり、何でも販売したらその価格に消費税を載せなければならない決まりとなっているのです。ただし、この決まりと納税義務の有無は別の話。「消費税はもらっても納税義務は免除」となる条件があり、「消費税をもらっているからもらった税は全部税務署に納付しなければならない」というわけではないのでご安心ください。 これからフリーランスと消費税の関係について詳しく解説していきます。 フリーランスは消費税をもらっていても納税しなくて良いのか 消費税をもらって納税する必要があるのは次の場合のいずれか1つに当てはまった場合です。 2年前の課税売上高が1,000万円を超えた 1年前の1月1日から6月末までの課税売上高や給与支払額などが1,000万円を超えた 上記2つのどちらにも当てはまらなかった場合、クライアントからもらった消費税を税務署に納付する必要はなくなります。あなたの売上高が1年または半年に1,000万円超えなければまず消費税の納税義務はありません。 フリーランスにおける消費税の扱い フリーランスは役務の提供料に消費税を上乗せすることになります。例えば時給3,000円で契約したら1時間あたり240円の消費税を上乗せして1時間あたり合計3,240円を請求してください。 「1,000万円未満は消費税を払わなくていいなら、クライアントに消費税を請求するのは気が引けるな」と感じるかもしれませんが、ここは冷静に考えてみましょう。 例えば、仕事に不可欠なパソコンや息抜きのコーヒー。本体価格だけでなく消費税も払って購入していますよね。あなたはすでに仕事をするための必要経費として消費税を払っています。そうして手に入れた道具を使ってクライアントからの仕事を請け負っているのです。 「そもそも消費税とは」の項で説明したように、「消費税を全額負担するのは最終的な消費者」です。クライアントはあなたにとっての最終消費者ですから消費税はきちんと全額取りましょう。消費税を納税しなければいけない場合とは 2年前の課税売上高が1,000万円を超えた 1年前の1月1日から6月末までの課税売上高や給与支払額などが1,000万円を超えた 上記2点のいずれかに当てはまれば消費税の納税義務が発生します。フリーランスになって1年目は2年前の売上高がないので自動で免除されます。2年目になると、「1年前の1月1日から6月末までの売上高や給与支払額が1,000万円を越えるかどうか」が、納付義務が発生するかどうかの分かれ目となります。3年目以降は課税売上高が1,000万円を超えれば消費税を払わなければなりません。 納付額の計算方法 「売上高の消費税額 (クライアントからの徴収額)」-「仕入れで支払った消費税額」=「税務署への納付額」となります。まずはクライアントからの報酬を消費税込みでもらっておくのが大前提となります。フリーランスであれば、仕入れに相当するものは通信費や新聞図書費、広告宣伝費などが当てはまります。 請求書を送るときは税抜き?税込み? そもそも請求書は報酬を受け取るために発行するものです。消費税が「サービス提供などの消費に対して課税される」と定義されている以上、請求書には必ず消費税も記載して請求しましょう。8%という数字は小さいように思えますが、それを1年間続けると万単位で差が出てきます。あなたも仕事をする上で必要なものを消費税を払って買っている以上、クライアントにも消費税を負担してもらいましょう。 請求書をクライアントに送付する際は、単価を税抜きで記載し、小計の後ろに消費税額を表示する形が多いです。「単価を税抜き、小計の次に合計の消費税額を記載」、と覚えておくとよいでしょう。 確定申告のときは、消費税はどうすればいいのか 確定申告と消費税の関係、気になりますよね。そもそもの話として、消費税が免除される条件を紹介したように、確定申告が免除される条件もあるのです。1月1日~12月31日までの課税売上高が1,000万円以下であれば消費税の納付は免除となります。 確定申告とは 1月1日~12月31日までの1年間の所得を確定し、その所得にかかる税金を払うための手続きです。翌年の2月16日~3月15日までに税務署へ行って確定申告と納税を済ませるのです。 確定申告には白色申告と青色申告の2種類があり、白色申告の方が帳簿付けが簡単なので、フリーランスになって日が経っていない方や、所得の少ない方におすすめです。青色申告は、帳簿付けが難しいのですが、最高65万円の特別控除が受けられるようになっています。 しかし、会計ソフトなどを活用すれば、青色申告もそこまで難しい手続きではありません。 関連記事:フリーランスの必須知識!青色申告の方法と簡単会計ソフトを教えます! 確定申告が免除になる場合 専業でのフリーランス (税務署の区分では「個人事業主」扱い) をしている場合、1月1日~12月31日の1年間で所得が38万円以下は確定申告が免除となります。また、副業としてフリーランスを行っている場合、1年間の所得が20万円以下である人も確定申告の必要はありません。 今年会社員からフリーランスに転向した場合、来年の確定申告は? 例えば2017年9月に退職して、2017年10月からフリーランスで働き始めたというという方。2018年2月16日~3月15日までに確定申告が必要です。給与所得と事業所得を記載した申告書を提出しましょう。給与所得には会社からもらった給与所得の源泉徴収票の記載額を基に申告書に記入して源泉徴収票を添付して提出します。 フリーランスとしての所得は事業所得として (準備中も含む) 収支内訳書に収入と必要経費などを記載して収支内訳書を申告書に添付して提出します。 消費税は忘れず請求しよう 「労働対価に消費税をつけるって?」とイメージがわかなかった方も、パソコンなどの仕事道具にすでに消費税がかかっている、と考えれば納得できますね。また、売上の8%ということも積もり積もればかなりの金額差が開きます。消費税は、「ものやサービスの消費にかかる税金」です。あなたは、常日頃消費税も支払って仕事に必要な道具を揃えています。クライアントはその消費者となるわけですからしっかりと請求しておきましょう。
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フリーランスが支払う税金を計算できるソフト・サイト教えます!
フリーランスになると様々な手続きを自分で行う必要があります。そして会社員とは違いフリーランスは税金も自分で計算し納める必要があります。しかし自分で計算して手続きが行えるからこそ、しっかりと処理をすれば会社員の時より節税することが可能です。 こちらの記事ではフリーランスが納めなければいけない税金の種類、また確定申告をする時に便利なおすすめ会計ソフトなどを詳しく紹介します。[toc] フリーランスが納めなければいけない税金の種類4つ はじめにフリーランスが納める必要のある税金の種類4つを詳しく紹介します。 所得税 所得税とは収入から事業経費を差し引いた金額に課税される税金です。 仕事をして受け取った報酬は収入になります。しかしライター業でインタビューがあって使った交通費や、仕事に必要な文房具などを購入した時、それらの費用は事業経費として上げることができます。そして収入から事業経費を差し引いた金額が所得となります。 なのでフリーランスになったら、なるべく事業経費を計上するためにこまめに領収書を貰うようにしましょう。また確定申告に備えて日頃から経費の管理をしておくのがおすすめです。 フリーランスの場合、しっかりと経費の管理をしておけば、会社員の時よりも節税をすることが可能です。こちらの記事を参考にして、ぜひ所得税を減らす工夫をはじめてみてくださいね。 関連記事:フリーランスは所得税を節税できる!所得税について徹底解説します! 住民税 住民税とは市町村民税と道府民県民税の総称となっており、その地域に住んでいる人達が分担して支払う税金になります。 住民税の金額は前の年の所得金額によって変わります。住民税は前の年の所得金額によって課税額が変わる「所得割」と毎年定額で課税される「均等割」があり、その二つを合算した金額になります。 そして年収が33万円を超えた場合、住民税も確定申告を行う必要があるので気を付けてください。 個人事業税 個人事業税とは住民税と同じで都道府県に対して納める必要のある税金です。しかし個人事業税は全てのフリーランスが納める義務のある税金ではありません。 個人事業主であるフリーランスのうち、個人事業税を支払う必要があるのは法律で決められた70の業種のみです。自分の職種が個人事業税に該当するかどうかは各地域の主税局のホームページで確認することができます。 消費税 普段の買い物でも支払っている消費税ですが、一部のフリーランスは事業者として消費税を納税する義務があります。買い物以外で消費税を支払わなければいけないのは、課税売上高が1,000万円以上のフリーランスです。課税売上高とは消費税を抜いた売上、つまり収入にあたります。 収入が1,000万円を超えた時に消費税を支払う必要があることを覚えておいてください。 所得税の計算方法 つづいて確定申告の時に必要になる所得税の計算方法を紹介します。 所得税は報酬にあたる収入から「事業経費」、また保険料や医療費などの「所得控除金額」、さらに青色申告で確定申告をした人が受けられる「青色申告特別控除」、この3つを差し引いた所得に課税されます。 そして税率は所得によって変わります。所得が195万円以下なら5%の課税。また所得が900万円以上なら税率は23%になります。所得が上がれば基本的に税率も上がります。 所得税を自分で細かく計算してもいいのですが、おすすめなのはパソコンやスマホで使える会計ソフトを導入することです。会計ソフトによってはカメラにレシートや領収書を写すことでオンライン上にデータを保管することができます。 フリーランスになったら毎年確定申告の手続きは必ずしなくてはいけないので、なるべく負担を減らすためにも便利なソフトを活用するのがおすすめです。 おすすめフリーランスの節税方法2選 必ず納めなければいけない税金はありますが、フリーランスの場合工夫をして節税することが可能です。つづいておすすめしたいフリーランスの節税方法2つを詳しく紹介します。 ふるさと納税 ふるさと納税とは各地域の地方自治体に対して税金を納めることができる制度です。実際ふるさと納税を利用する時は寄付をする、という形にはなりますが、ふるさと納税での寄付は所得控除の対象となります。 ふるさと納税の所得控除の限度額は約20%ですが、詳しくは「ふるさと納税」のホームページの控除金額シュミレーションで確認できます。そしてふるさと納税の良いところは寄付をした地方からお米やお肉といった特産品を貰えることです。 応援したい地方などがある人はふるさと納税を利用してみてはいかがでしょうか。 経営セーフティ共済 経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)とは取引先である事業者が倒産した時、その影響で他の中小企業が倒産したり経営困難になってしまうのを防ぐための制度です。 共済金の借入れは無担保、無保証人で受け入れることができ、掛金の最高10倍、上限額8,000万円まで借入れができます。また月々支払う掛金は全て必要経費として計上できるので節税にもなります。 月々支払う掛金は5,000〜20万円の間で設定ができます。そして40ヶ月支払いつづければ必ず元本は100%戻ってきます。なのでフリーランスの節税対策にはぴったりの制度です。 税金の計算におすすめの会計ソフト2選 つづいてフリーランスの税金の計算、確定申告のサポートをしてくれるおすすめ会計ソフトを2つ紹介します。 やよいの青色申告オンライン 会計ソフトのシェアナンバー1の弥生株式会社が提供している会計ソフトが「やよいの青色申告オンライン」です。 やよいの青色申告オンラインでは青色申告の時に必要になる複式簿記帳簿を自動作成できます。また利用している銀行やクレジットカードのデータを入力しておけば自動で明細や取引データを入力、仕訳してくれます。 MFクラウド確定申告 株式会社マネーフォワードが提供している会計ソフト「MFクラウド確定申告」は確定申告などの手続きの相談をメール、チャット、電話でしてくれます。さらにそこまで手厚いサポートがあるのに月々かかる料金は800円のみです。 またMFクラウド確定申告はWindows、MacどちらのOSにも対応しているので、どのパソコンを使用していても利用できます。慣れない確定申告について詳しい人に相談したい人はMFクラウド会計がおすすめです。 フリーランス1年生にとって、確定申告は大変なイメージがあるのではないでしょうか。 会計ソフトなどを活用すれば、青色申告の作業をスムーズに行うことができますよ。最大103万円の控除を受けることができる青色申告をぜひともやってみてくださいね。 関連記事:フリーランスの必須知識!青色申告の方法と簡単会計ソフトを教えます!税金のシミュレーションができるサイト2選 最後にフリーランスが支払う税金のシュミレーションができるサイトを2つ詳しく紹介します。 国税庁:確定申告書等作成コーナー 「国税庁:確定申告書等作成コーナー」は国税庁が提供している、無料で確定申告書が作成できるページです。 こちらは確定申告書をつくることができるページなので所得税の計算はしっかりと行えます。また途中までのデータを保存しあとから再開することも可能です。 所得税・住民税簡易計算機 「所得税・住民税簡易計算機」は所得税だけではなくふるさと納税や住民税の計算も行うことができるサイトです。 実際のところ住民税は市町村によって値段が変わるため正確な金額を計算することはできません。しかしこちらのサイトで目安を確認することができます。 ただし「所得税・住民税簡易計算機」では住宅ローン控除の計算はできないので気を付けてください。 まとめ フリーランス1年目の時は税金の計算や確定申告の手続きが大変だと感じるかもしれませんが、会計ソフトやシュミレーションサイトを活用することによって計算を効率化、簡単にすることができます。 こちらの記事を参考にしながらこまめに税金の計算、また経費などを確定申告に備えて調べておいてくださいね。 また、節税を知っているか否かだけで、負担額が大きく異なってきます。フリーランスとして活躍をしていくのであれば、この機会に知っておいて損はないでしょう。 関連記事:フリーランス初心者が必ず押さえるべき節税ノウハウとは
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フリーランスは屋号を持つべき?屋号の決め方とポイントを教えます!
フリーランスとして働いている人の中には本名とは別に「屋号」を持つ人も多いです。またフリーランスになり開業届を出すタイミングで自分の屋号を考える人もいるのではないでしょうか。 こちらの記事ではフリーランスの人にとって気になる屋号について詳しく紹介します。屋号をつけるか悩んでいる人は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてくださいね。 [toc] そもそも屋号とは 個人事業主であるフリーランスにおける屋号とは、事業を行う上で使用する名前のことです。法人として事業を行なっている場合、株式会社の名前がつきます。それと同じように個人事業主であるフリーランスも、仕事で使用する名前が他にある場合はそれが屋号になります。 ただし屋号は必ずつけなければいけないものではありません。フリーランスの人でも本名で活動をしている人は多くいます。本名で仕事をしている人の場合は屋号を持つ必要はありません。 ライターの人がペンネームなど本名以外で活動しているなら、そのペンネームが屋号になります。また結婚して苗字が変わった女性も、仕事中は旧姓のまま活動するために旧姓を屋号にする人もいます。 開業届の記入欄には屋号を書く場所がありますが、必ずしも記入する必要はないことを覚えておいてください。 屋号の決め方・ポイント3つ つづいてフリーランスの人が屋号を決める時の決め方、ポイント3つを詳しく紹介します。 読みやすさ・聞き取りやすさ まず屋号を決める上で大切にしてほしいのは、自分の屋号が仕事相手にどう伝わるか考えることです。 フリーランスに限らず、お店を経営している人や事務所をやっている人などがつける全ての屋号に共通して大事なのは、分かりやすさです。お客さんや仕事相手の人に自分の仕事内容がどんなものなのかすぐに理解してもらえる屋号が望ましいです。 そしておしゃれな名前だったり、こだわりのある名前をつけたかったりする人もいると思いますが、なるべく相手が記憶しやすいシンプルな名前にすることをおすすめします。 自分で考えた屋号が良い名前か自信がなかった時は、友人やフリーランス仲間に相談してみることをおすすめします。 業種・事業内容が伝わるか 次に紹介する屋号を決める時のポイントは、読んだだけで業種や事業内容が分かるかどうかです。例えばフリーランスデザイナーとしてすでにデザイン事務所がある場合、屋号は「〇〇事務所」とするのではなく、「〇〇デザイン事務所」とするのがいいでしょう。 請け負う業務内容が多岐に渡っていない限り、業種が明確に分かる屋号にしましょう。 自分が好きになれる屋号か 最後に決めるポイントとして紹介したいのは、自分が好きになれる屋号かどうかです。 副業ではなく本業でフリーランスとして働きはじめるなら、はじめに決める屋号は長い間使いつづけます。なので必ず自分にとって納得のいく、自分の好きな名前をつけた方がいいです。 のちのち後悔しないためにも、自分が本当に良いと思える屋号を考えてください。 屋号を付けるメリット2つ つづいてフリーランスの人が屋号をつけるメリット2つについて詳しく紹介します。 屋号の名義で口座を開設することができる フリーランスの人の場合、確定申告の時に必要経費をあげるために領収書を保管しておく必要があります。しかし屋号があれば屋号名と個人名で新しく口座を開設することができ、業務用の口座を私生活用とは別に持つことができます。 業務用の口座を持っておけば確定申告をする時の帳簿の記入も楽になりますし、必要経費の管理もしやすくなります。またゆうちょ銀行であれば屋号のみで口座を開設することができます。 確定申告の手続きのためにも口座は私生活と別々にしておくことがおすすめです。 領収書や請求書の発行に使える 屋号を持っていれば必要経費のために必要になる領収書に、屋号を記入することが可能になります。なので自分の本名で領収書を書いてもらうのに抵抗がある人は屋号を持つのがおすすめです。 また発注先の企業などに請求書を発行する場合も、屋号があった方がフリーランスとして信頼を得やすいです。 下記の記事では、確定申告の時に経費として認められる領収書の形式・書き方について詳しく紹介しています。 関連記事:フリーランスは領収書を大切にするべき!管理方法もお教えします! 屋号に関する疑問あれこれ つづいてフリーランスの人が屋号を持つ上で気になる点3つについて詳しく紹介します。 アルファベットは使えるのか 屋号には特にこれといって使用してはいけない文字の種類はありません。なのでアルファベットを使用することは特に問題ないですし、また数字やひらがな、カタカナや漢字も使えます。 しかしなるべく発注先の相手が覚えやすく分かりやすい屋号にすることを心がけましょう。 屋号の画数にはこだわった方がいいのか ひらがなや漢字で屋号をつける時、画数を気にする人も多いと思います。そしてなるべくなら子供に名前を付ける時と同様、屋号の画数にも気を配ることをおすすめします。 可能であれば姓名判断や画数に関して知識のある専門家の人に事前に相談することをおすすめします。姓名判断を専門分野とする占い師の人でも良いでしょう。評判の高い、信頼できる占い師の人に相談してみてください。 屋号は複数取得できるのか 屋号は複数持つことも可能です。業種ごとに屋号を持つこともできます。 そして屋号を複数持った時も、確定申告をする時は個人名として手続きを行います。なのでそれぞれの屋号の必要経費の証明となる領収書などをまとめる必要があります。 また付けようとした屋号がすでにあったとしても、その屋号を使用することはできます。ただし同じ業種で近い分野で仕事をしていた場合、仕事相手の人が間違えてしまうリスクがあります。 同じ名前の屋号を持つことはできますが、なるべく仕事相手の人が混同しないよう同じ屋号がないものにするのがおすすめです。 屋号に困ったときにおすすめのブログ2選 最後に屋号を付ける時に参考になるブログを2つ紹介します。 ①:「記憶に残るネーミングのコツは「"」濁点にあり サイト名・サービス名・会社名の決め方のヒント」/泥ログ-ライター"泥ぬマコ”のブログ こちらのブログはフリーランスのライター兼編集者の泥ぬ・マコ(どろぬ・まこ)さんが書いているブログです。屋号に付ける名前のヒントとして、濁点を使用するメリットが詳しく紹介されています。 有名企業の名前を例に濁点が入っていないパターンが紹介されていたり、また半濁点を使用するメリットも分かりやすく簡潔に紹介されています。屋号に濁点や半濁点を使うか悩んでいる人は見てみてはいかがでしょうか。 ②:屋号って変えちゃいけないのでしょうか?/バイク大好き個人事業主のための確定申告税理士・山口晶子のブログ こちらは税理士である山口晶子さんがフリーランスなど個人事業主向けに書いているブログです。そして「屋号って変えちゃいけないのでしょうか?」では屋号を変更する時の手続きが詳しく紹介されています。 屋号を変更してもいいのか、また手続きが必要なのかなどの疑問について分かりやすく説明されています。屋号の変更を考えている人は読んでみてはいかがでしょうか。 まとめ フリーランスに成り立ての頃、屋号が必要かどうか分からず、開業届の記入に困ってしまう人もいると思います。しかし屋号はフリーランスの人が必ず持つ必要のあるものではありません。 ただし屋号を持つことで得られるメリットもたくさんあります。こちらの記事を参考にして、ぜひ屋号を持つか持たないか、そこから計画を立ててみてください。
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フリーランスSEとして働く!その時に必要な手続きや年収について
フリーランスシステムエンジニア(SE)として働きたい!そう思ったとき、何をする必要があるでしょうか?独立や起業といった「個人の働き方」が叫ばれる昨今、独立を考えるシステムエンジニアも多いでしょう。しかし本当に独立した方がいいのか? それを決めるためには、会社員との比較や将来性の予測などの判断材料が必要ですよね。この記事ではそういったことを解説します。フリーランスSEとして働こうか、悩んでいるあなたにおすすめです! [toc] フリーランスSEになるには 個人でSEとしての仕事を受ければ、それはもうフリーランスSEです。案件の獲得方法は後述するので、ここでは独立のためにやっておくべき手続きや、何歳ならフリーランスSEになれるのか、についてご紹介します。 フリーランスSEになるには フリーランスSEになるには、二種類の手続きをやっておく必要があります。退職に関わる手続きと、開業に関わる手続きです。このうち後者の手続き、実は義務ではありません。 退職時にやらなければならない手続き 会社を辞める時には、国民健康保険と国民年金への変更手続きがそれぞれ必要です。まず国民健康保険について。日本に住んでいる以上、どんな人でも健康保険に加入する義務があります。会社員であった時は、その会社の社会保険に加入できていました。それに代わるものが国民健康保険です。 しかし会社によっては、退職後2年間はその会社の社会保険を引き続き受けられる場合があります。国民健康保険や社会保険の任意継続について詳しく知りたいかたは、以下の記事をご覧ください。 参照:フリーランスが入るべき保険とは?健康保険について解説! 次に国民保険の変更手続きについて。これは退職した時期によって、手続きの仕方などがかわります。またフリーランス1年目であまり稼げず納入が厳しくなった場合には、免除申請も可能です。詳しくは日本年金機構のHPをご確認ください。 参照:会社を退職した時の国民年金の手続き|日本年金機構 フリーランスとして働くときにやっておくべき手続き 前述のように、フリーランスにとって開業手続きは義務ではありません。別に届け出を出さなくても、案件をもらって報酬をえることはできます。ただ届ければ特典がもらえる場合があります。また届け出のタイミングで失業手当がもらえるかも変わるため、会社を辞める前にどうすべきか判断しておくとよいでしょう。 主に提出するべき書類は2種類、個人事業の開廃業届出書と所得税の青色申告承認申請手続です。どちらも税務署に届ける必要があります。まず個人事業の開廃業届出書について。これはいわゆる「開業届」と呼ばれるものです。これを出せば、例えば以下の得点を得られます。 青色申告ができる(後述の所得税の青色申告承認申請手続も必要)。 小規模企業共済に加盟できる。 屋号で銀行口座を開設できる。 開業届の提出期限は、原則として開業日から1ヶ月以内と決まっているので、しっかりと確認しておきましょう。 関連記事:フリーランスは開業届を出すべき!メリットと記入方法を教えます! 中でも大きいメリットは、確定申告が青色申告でできるようになること。確定申告には青色申告と白色申告がありますが、前者の方が納税額を安く抑えられます。その分より正確に帳簿をつける必要がありますが、税金で引かれる金額は安い方がいいですよね。そして青色申告をするためには、もう一つの「所得税の青色申告承認申請手続」を提出する必要もあります。 開業届と同時に「青色申告承認申請書」も提出することをおすすめします。 関連記事:フリーランスの必須知識!青色申告の方法と簡単会計ソフトを教えます! 何歳までならなれる? 一般的に、50歳になるとフリーランスSEになるのは厳しいと言われています。理由は色々あります。周りの若い世代との釣り合いや、体力面、柔軟性が心配されるためです。しかしこういった壁は、ある程度は工夫で乗り越えられます。例えば体力面は、健康な生活習慣を身につければある程度は衰えずにすみます。 周りにフリーランスSEの知り合いがいれば、その人に相談してみるとよいでしょう。ちなみに年齢の下限についてですが、会社に入ってから5年で独立する人が多いと言われています。年齢でいえば20代後半ぐらいでしょうか。理由は一通りスキルを学ぶのに要する時間が、平均で5年間だから、と言われています。 フリーランスSEの単価・平均年収 仕事の単価は60~80万円が相場だと言われています。一方年収は300~500万円の人が多いです。ただ複業している人もいるため、単純な比較はできません。また後述の利用から、会社に所属していたときよりもフリーランスの方が収入が上がる傾向があります。 フリーランスSEと会社員の違い フリーランスと会社に所属するSEの間には、様々な点で違いがあります。ここではその中でも代表的なものを紹介しましょう。 働く時間・場所 ご存知の通り、多くの会社員は週5で働いています。職場は自社か、取引先への常駐が多いでしょう。一方フリーランスSEには、2種類の働きかたがあります。出向型と在宅型です。メジャーなのは出向型。会社員に近い働き方が求められ、取引先に常駐する必要があります。情報の管理のため、特に客先が大手である場合が少なくありません。 しかし会社員との相違点として、週4日以内の出向もできる点が挙げられます。そのぶんあいた時間で副業やスキルアップなど、会社員よりも柔軟に働きかたを実現できるでしょう。マイナーなのが在宅型です。もらった仕事を家でやる、いわゆる受託開発です。 納期にさえ間に合えば、いつ休むか働くかは自由。場所と時間を選ばない、「フリーランス」と聞いて頭に浮かぶ働き方そのものです。しかし取引先との打ち合わせなど、拘束されざるを得ない機会もたまにはあります。 仕事内容 会社員の場合、細かい仕事内容を自分で決めることはできません。上司などから希望を聞かれる場合もありますが、その通りにいくとは限りません。その上連帯責任として、同僚などのミスを埋め合わせる必要も出てきます。 一方フリーランスSEの場合、仕事をやるやらないの決定権は自分にあります。つまり仕事を選べるわけです。また報酬に不満があれば、その報酬UPについて交渉もできるでしょう。 税金関係の手続き 会社には、税金関係専門の人がいます。給料からどのぐらいの税金がどんな名目で引かれるか、自分が知らなくてもなんの問題もなかったわけです。一方フリーランスの場合、税金関係の計算や確定申告は基本自分でやらなくてはなりません。 そういった手続きは複雑なので、最初は戸惑うでしょう。ただ最近は確定申告などをサポートしてくれるサービスもあります。自分が払えるコストと省ける手間を考慮して、手続きを他人に任せるか検討してみるとよいでしょう。 何も知らないと、余分に税金を支払うことになりかねません。節税のことを知っているか知らないかで大きく負担額が異なってくるので、しっかり確認しておくことをオススメします。 関連記事:フリーランス初心者が必ず押さえるべき節税ノウハウとは 案件の獲得方法 会社にいた時は、案件の獲得は営業の仕事でした。しかしフリーランスはそれを自分でやる必要があります。最初は厳しいかもしれませんが、ここで自分の安売りは禁物。目先のお金を得ようと無理な案件を引き受けた結果、スキルを身につける時間を失ってしまうかもしれません。しばらくはそれでよくても、将来が辛くなるでしょう。 案件の獲得方法は、大きく次の3つがあります。エージェントサービスの利用。クラウドソーシング、知り合いからの紹介です。特に出向型ならエージェント、在宅型ならクラウドソーシングがおすすめです。それぞれのメリットデメリットなど、詳しくは以下の記事をご覧ください。 参照:フリーランスとは?その働き方や求人の見つけ方を紹介! 収入はどれくらい違うの? 同スキルであれば、フリーランスの方が会社員より収入が多いと言われています。というのも会社員である場合、取引先と自分の間に、会社という仲介者がいるためです。野菜を売る農家と私たちの間に小売店があるように、本来得られる収入から会社の維持費などが引かれているわけです。フリーランスの場合その仲介がなくなる、あるいはその存在が小さくなります。そのぶん得られる収入が多くなるのです。 またフリーランスは収入が不安定、というイメージがありますが、それはやり方次第。確かに風邪などで1週間休めば、そのぶんの収入は得られません。ただフリーランスは会社員と違い、自分で取引先を複数確保できます。また会社員が一生安泰という保証はありません。自分でリスクを分散させられるのは、フリーランスのメリットとも言えるでしょう。 実際にフリーランスとして働いた時、どれくらい収入から税金、保険料などが差し引かれ、手取りとして手元にお金は残るのは、下記の記事で紹介しているので参考にしてみてください。 関連記事:フリーランスの手取りは会社員より少ない?実際のところを徹底解説します! フリーランスSEの年収UPのポイント フリーランスSEとしての年収を上げるためには、いったい何をすればよいのか?ここではその方法の例をご紹介します。 営業や雑務を効率化する 営業や雑務にかける時間を減らせれば、その分本来の業務にかける時間を増やせます。そうすれば、その分収入も増やせますよね。具体的には、営業、契約を代行してくれるエージェントサービスや、確定申告を手助けしてくれるツールを使ってみるとよいでしょう。 また、細かい雑務には無駄な部分がたくさんあります。例えば返信メールのテンプレートを作れば、一から返信メールを書く手間が省けます。そういった細かい効率化を積み重ねていけば、時間を確保しやすくなるでしょう。 新しい言語の習得などスキルアップを図る 単純に、新しく言語を習得すれば、その分できる仕事も増える。特にニーズが高い言語を習得すれば、仕事がなくて困る機会も減るでしょう。しかしだからと言って、とにかく言語をたくさん身につければいいものでもありません。 特にまだ基礎ができてない人がそれをやれば器用貧乏になってしまうでしょう。まずは一つの言語をしっかり突き詰めてから、他の言語も学んでみるのがおすすめです。また技術以外のスキル、例えばコミュニケーションのスキルを磨くのも重要。取引先がITに詳しい人とは限りません。そのような人相手でもスムーズに取引できれば、相手に好印象を与えられるでしょう。 単価を上げるためには、自分を「商品」として捉えた際に、自分の商品価値を正しく理解し、相対的に高くなる企業を見つける必要があります。 関連記事:フリーエンジニアが単価を上げるための6つのTIPS フリーランスSEの需要・将来性 今のところ、フリーランスSEには需要があります。というのも現代日本ではIT系の人材は不足しているためです。それはプログラミング未経験の学生が、正社員がとして募集されているほど。しかしそれがいつまでも続くとは限りません。 AIの発達によって、分析などの仕事がそれらににとって変わられることもあるでしょう。需要がある今のうちに、人間にしかできないクリエイティブな部分やコミュニケーションスキルを磨いておくのがおすすめです。 まとめ フリーランスSEのなり方や会社員との違いを紹介してきました。今のところ、フリーランスSEはフリーランスの中でも生計の立てやすい職業です。個人の実力で勝負したいのならば、フリーランスSEを検討してみてはいかがでしょうか。
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フリーランスの手取りは会社員より少ない?実際のところを徹底解説します!
毎月安定した給料を貰える会社員からフリーランスへと働き方を変える時、気になるのは収入の違いです。フリーランスは自分の力で仕事を獲得する必要もあり、会社員のように有給やボーナスもない、とフリーランスになるのをためらっている人も多いのではないでしょうか。 こちらの記事ではフリーランスになることを考えている人のために、フリーランスが貰える手取りの金額、また節税をするコツなどを詳しく紹介します。 [toc] フリーランスが収入から引かれる税金・保険 はじめにフリーランスが稼いだ収入から差し引かれる税金や保険について詳しく紹介します。 所得税 所得税とは収入から所得控除を除いた金額に課される税金のことです。 会社員であれば雇っている企業に源泉徴収の義務があるため、自動的に給料から差し引かれますが、フリーランスの場合自分で確定申告の手続きを行って納税する必要があります。 住民税 住民税は地域社会でかかる費用を、その地域に住んでいる住民で分担して支払うという意味合いを持った税金です。市町村民税と道府県民税の総称として、「住民税」といわれています。 住民税は前の年の所得税に対して10%の税率で課税される「所得割」と、収入の金額に関わらず定額で課税される「均等割」が合算された金額を納めることになります。 基本的に住民税は毎年6月頃に市町村、特別区から税額通知書(納付書)が届き、その納付書があればコンビニなどで支払えます。納期は6月・8月・10月・1月の年4期である地域が多いです。 個人事業税 個人事業税とは地方税の種類の一つで、都道府県に対して納付する税金です。所得税は国に納める税金ですが、個人事業税と住民税は都道府県に納める税金になります。 しかしすべてのフリーランスがこの個人事業税を納める義務があるわけではありません。個人事業税を支払う義務があるのは法律で決められた70の業種で働いている人たちのみです。 自分の仕事内容が個人事業税を支払う必要がある内容かどうか、確認したい人は事業所がある都道府県に確認をとりましょう。東京都に事業所がある人はこちらの「東京都主税局」のホームページから確認できます。 国民年金保険料 国民年金保険料は日本に住んでいる20才以上60才未満の人すべてが加入する保険制度です。この国民年金を支払っていることで老後に年金を受け取ることができ、ケガや病気などが原因で障害者になってしまった時年金を受け取ることができます。 会社員からフリーランスになる時、厚生年金から国民年金に切り替える手続きが必要です。また厚生年金と比較すると、国民年金は低いレベルの年金保障にはなるので、老後の保障をより手厚くしたい人は国民年金基金や、個人向け確定拠出年金(iDeCo)といった保障に加入することをおすすめします。 国民健康保険料 国民健康保険料は個人事業主であるフリーランスのように、会社員のように企業に属していない人、またその他の保険制度に加入していないすべての人が加入する義務のある保険制度です。 国民健康保険料は世帯単位で計算されるため、人によっては会社員の時よりも高額になることがあります。なので結婚して夫婦共働きという人の場合、支払う保険料が高額である可能性が高いので事前に調べておきましょう。 手取り収入シミュレーション それでは実際にフリーランスとして働いた時、どれくらい収入から税金、保険料などが差し引かれ、手取りとして手元にお金は残るのでしょうか。 年収が300万円で年間で計上した事業経費が2万円のフリーランスの人のパターンを紹介します。 こちらの場合、まず事業経費を引いた額が額面年収となり、2,980,000円になります。そしてそこから年間の国民健康保険料375,730円、国民年金195,120円、所得税97,500円、住民税202,800円が差し引かれます。また仮に業種が個人事業税の対象となる業種だった場合、年間4,000円の個人事業税が差し引かれます。計875,150円の税金と保険料を支払う必要があるのです。 すると手取りの年収は2,104,850円となり、手取りは月々175,404円になります。 このような手取りを見るとフリーランスは会社員よりも税金や保険料の負担が大きく、収入という面でのメリットが少ないように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。 なぜならフリーランスの人は確定申告の手続きを行う必要があり、その確定申告の時に事業経費を計上することで節税をすることができるからです。この節税対策というのは会社員では行うことができない、フリーランスの大きなメリットです。 税金を節約する方法・ポイント つづいてフリーランスにとって欠かせない、税金を節約するコツ2つを詳しく紹介します。 事業経費となる買い物は必ず領収書をもらう フリーランスは青色申告で確定申告の手続きをすると、最大65万円の節税をすることができます。そして確定申告の手続きで大切になるのは、仕事のための支出、つまり事業経費を証明するために必要になる領収書です。 領収書がないとたとえ仕事に必要で購入した備品代なども事業経費で計上することができません。なのでフリーランスになりたてで、事業経費で上げられるか分からない時もこまめに領収書を貰っておくことをおすすめします。 領収書は書き方が決まっていたり、保管義務が定められていたりするのでしっかりと確認しておきましょう。 関連記事:フリーランスは領収書を大切にするべき!管理方法もお教えします! 受注した仕事が源泉徴収されているか確認する フリーランスの場合、仕事の種類や取引する相手によって源泉徴収されたりされなかったりするので注意が必要です。基本的に企業から直接仕事を受注する時は源泉徴収されることが多いので、契約の段階で確認しておくのをおすすめします。 確定申告の時も源泉徴収額を記載する必要があるので、必ず貰った源泉徴収票と支払調書は手元に保管しておきましょう。 また、青色申告で確定申告をしたい場合、事前に開業届を提出しておくなど、いくつか手続きをしておく必要があるので注意してくださいね。 関連記事:フリーランスの必須知識!青色申告の方法と簡単会計ソフトを教えます! 結局フリーランスは会社員と比べて税金は多いの?少ないの? 最後にフリーランスと会社員、どちらの働き方の方が支払う税金は多いのか詳しく紹介します。 フリーランスと会社員、どちらも年収が1,000万円だった場合、所得控除などを行わなかった場合、手取りは約71万円ほどフリーランスの方が安くなります。理由は所得税を会社員よりも多く支払う必要があるからです。 しかしフリーランスの場合事業経費を上げるなど、自分の力で節税対策を行うことができます。また事業を法人化させることで、最大22o万円の給与所得控除を受けることもできます。 フリーランスは工夫次第で同じ年収の会社員よりも税金を安くすることが可能です。なのでこれからフリーランスになることを考えている人は、確定申告の手続きの方法や会計ソフトの知識などを勉強しておくこともおすすめです。 会社員ではなくフリーランスというを選ぶ場合、メリットとして得たいのは収入だけではない人も多いのではないでしょうか。好きな時間、好きな場所で働くことができ、また自分の好きな仕事を選ぶことができる、こういったフリーランスのメリットに魅力を感じている人も多いでしょう。 会社員とフリーランス、それぞれのメリットを踏まえた上で好きな働き方を選ぶことをおすすめします。 まとめ会社員と違いフリーランスは自分で支払う税金や保険料を計算し、確定申告の手続きを行う必要があります。そしてその作業をしっかりと行うことで節税対策をすることができ、手取りを増やすことも可能です。 こちらの記事を参考にして、フリーランスの人は領収書を貰う習慣をつけるなど、手取りを増やすためにできることを実践してみてくださいね。節税のことを知っているか知らないかで大きく負担額が異なってきますよ。 関連記事:フリーランス初心者が必ず押さえるべき節税ノウハウとは
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フリーランスは社会保険の対象ではない?加入できる保険の種類を解説します!
確定申告の手続きや国民年金の支払いなど、会社員からフリーランスになると、今まで企業がやってくれていたことも自分でする必要がでてきます。そして健康保険の支払いもそのうちの一つです。 こちらの記事ではフリーランスが選べる健康保険の種類、また高額になりがちな健康保険料を抑える方法などについて詳しく紹介します。 [toc] フリーランスが選べる保険の種類・特徴 はじめにフリーランスが加入することのできる健康保険の種類、そして特徴について解説します。 国民健康保険 国民健康保険は個人事業主であるフリーランスや無職の人など、他の保険制度に加入していないすべての人が加入する保険です。この国民健康保険に加入していることによって、ケガや病気をした時に必要な医療費が保険料から支払われます。 そして国民健康保険は扶養の仕組みがないため家族がいる人の場合、家族の人数分の保険料を納める必要があります。 また会社員からフリーランスに変わる時、注意してほしいのは保険料です。国民健康保険の保険料は前の年の所得から計算されるため、前年度の所得が高かった人の保険料は高額になってしまいます。 国民健康保険の保険料は年度や所属している自治体によっても変わります。住んでいる自治体によっては年間10万円以上差が出ることもあります。なのでこれから引っ越しを検討している人は保険料の負担が少ない地域を選ぶのがおすすめです。 文芸美術国民健康保険組合 ライター、デザイナーといったクリエイティブな職種で働いているフリーランスの人におすすめしたい保険制度が「文芸美術国民健康保険組合」です。 文芸美術国民健康保険組合はデザインや映画、写真などを職業としている人たちが組合員となって構成されている国民健康保険組合です。そしてこちらの保険に加入するにはこの組合を構成している団体のどれか一つに加入する必要があります。 加盟している団体の一覧はこちらの「加盟団体一覧表」で確認することができます。 文芸美術国民健康保険組合に加入する大きなメリットは国民健康保険と違い金額が一定であり、保険料が低価格に抑えられている点です。 文芸美術国民健康保険組合の場合、保険料は月額224,000円、年間にして268,800円で、この金額から変わりません。なのでたとえ収入が増えたとしても保険料は一定のため、国民健康保険よりも保険料の負担が少なくすみます。 文芸美術国民健康保険組合の加盟団体の中に自分が加盟できる団体があるならば、国民年金ではなくこちらの保険に切り替えるのをおすすめします。 社会保険の任意継続 会社員からフリーランスになった時、必ずそれまで加入していた社会保険から国民健康保険に切り替えなければいけないと思っている人もいますが、実はそんなことはありません。社会保険を継続して加入しつづけることもできるのです。 ただし社会保険を任意継続できるのは、2年間までという期限が設けられています。さらに会社員の時とは違い保険料は全額自己負担となるため、会社員の時より支払う金額は高くなります。 また任意継続する手続きは退職日の翌日から20日以内に行わなければいけません。そして1日でも保険料を滞納すれば脱退、という厳しい条件もあります。 社会保険を任意継続するのをおすすめしたいのは扶養家族がいるフリーランスの人です。扶養家族がいる人の場合国民健康保険に加入するよりも保険料が安くなります。 扶養家族がいる人は社会保険を任意継続するのがおすすめです。 配偶者の扶養に入る フリーランスになりたてで収入が安定していない時の対応策として、家族の扶養に入るという方法があります。会社員として働いている家族がいる場合、その人の扶養に入ることで保険料の負担がなくなります。 ただし扶養に入るにはいくつか条件があります。まず年収は130万円未満、かつ社会保険に加入している家族の年収の2分の1以下であることが条件です。また被保険者とは三親等以内である必要があります。 本格的にフリーランスとして働かず、扶養に入れる範囲で働くことを考えている人は収入などの条件に気をつけてください。扶養控除の仕組みをしっかりと抑えて、正しい目標金額を設定しましょう。 関連記事:フリーランスでも扶養控除を受けられるの?その基準を解説! 国民健康保険に加入しなかった場合 収入によって保険料が変わるため高額になりやすいのが国民健康保険ですが、加入しないという選択肢は基本的にありません。 現在の日本の保険制度では、必ずどれかの保険に加入する義務があります。なので高額な保険料を支払わなければいけない国民健康保険に加入したくないのなら、文芸美術国民健康保険組合に加入したり、社会保険を任意継続したりするしかありません。 万が一国民健康保険を滞納した場合、はじめに督促状が送られてきます。そして督促状が指定している期限の日までに支払いを行わなかった場合、保険証の有効期限が短くなった短期保険証に保険証が切り替わります。 そして納付期限から1年6ヶ月過ぎると、特別療養費、高額療養費といった保険給付の支払いが止まります。また保険料を滞納すると延滞金もかかるため、期限通りに支払う金額よりも高額の保険料を支払わなくてはいけません。 フリーランスとして働く場合、会社員のように有給制度などもないので、自分の体が大切な資本となります。自分の体を大切にするためにも保険料は必ず支払うようにしましょう。 国民健康保険料を抑えるためにできること2つ 最後に健康保険料を抑えるためにできること2つを詳しく紹介します。 保険料が低い地域に引っ越す 国民健康保険の場合、住んでいる場所によって支払う保険料の金額が変わります。同じ東京都であっても、地域によって年間保険料は10万円以上差が出ます。 フリーランスとして長期的に仕事をする予定ならば、思い切って引っ越しを検討するのもおすすめです。 電子マネー「nanaco」で支払いをする 国民健康保険料はセブンイレブンが展開している電子マネー「nanaco」で支払いをすることができます。そしてnanacoにクレジットカードを利用してチャージをすれば、クレジットカードにポイントが貯まります。 保険料自体が割引になることはありませんが、通常カード払いができない保険料の支払いを間接的にカードで支払うことができます。 nanacoカードにチャージできるクレジットカードは多数ありますが、おすすめなのは「リクルートカード」と「セブンカード・プラス」です。 リクルートカードは1.2%という高ポイント還元率が魅力的なクレジットカードです。nanacoカードにチャージできるクレジットカードの中で一番高いポイント還元率になります。 またセブンカード・プラスはnanacoカードとクレジットカードが一体になっているクレジットカードです。また貯めたカードのポイントはnanacoポイントの交換することもできるため、保険料の支払いに使用することができます。 またnanacoカードにチャージできるクレジットカードを持っていない場合でも、nanacoで支払うだけで100円につきnanacoポイントが1ポイント貯まります。nanacoを活用して少しでも保険料の負担を減らしましょう。 まとめ 国民健康保険を初めて支払うとき、高額で驚く人もいるかもしれません。しかし他の保険制度を利用したり、保険料を低く抑える工夫をしたりすることで保険料の負担を減らすことは可能です。一度保険料を減らすためにできることはないか確認してみてください。 ぜひこちらの記事を参考にして、フリーランスの人は保険料を減らせる方法を試してみてくださいね。
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フリーランスの始め方が知りたい!必要な手続きと節税対策について
毎日満員電車に乗る必要がなくなり、好きな場所で作業ができる、そんな魅力的な働き方を実現できるのがフリーランスです。今は会社員の人も、ゆくゆくはフリーランスになりたいと思っている人も多いのではないでしょうか。 こちらの記事では将来的にはフリーランスになりたい人、またフリーランスという働き方に興味がある人のためにフリーランスの仕事内容、必要な準備などを詳しく紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。 [toc] フリーランスとは そもそもフリーランスという言葉はどういう意味なのでしょうか。詳しく紹介します。 フリーランスとは フリーランスという言葉のもとは英語です。自由を意味する「free」と、槍騎兵を意味する「lance」が組み合わさり、フリーランス(freelance)という言葉が生まれました。 フリーランスとは会社員のように決まった企業に属しておらず、社会的に独立して自分のスキルで仕事を請け負い働く人のことです。 個人事業主との違い よく会社員ではなく自由な形態で働いている人のことをフリーランス、もしくは個人事業主と呼ぶことがあります。それではフリーランスと個人事業主の違いは何なのでしょうか。 まずフリーランスというのは一つ一つの仕事ごとに契約を結ぶ形態のこと、そしてそのように働いている人のことを指します。一方個人事業主とは、株式会社や合同会社などの法人を設立しないで、個人で働いている人のことを指します。 なので株式会社など法人を設立せずに働いている人たちはみんな個人事業主になります。正確に言うと、法人を設立せずの個人で働いている人は個人事業主でもあり、フリーランスでもあります。これが個人事業主とフリーランスという言葉の違いです。 業務委託とは よくフリーランスという言葉と一緒に、「業務委託」という言葉を聞いたことはないでしょうか。 業務委託とは会社員のように企業に雇われるのではなく、企業と対等の立場で業務の依頼を受けるというものです。仕事ごとの契約になるので短期間で終了する場合もあり、仕事を発注する側も受注する側も比較的自由な形で契約を結ぶことが可能になります。 フリーランス=業務委託というように捉えている人もいますが、フリーランスと業務委託という言葉は同じ意味ではありません。 関連記事:フリーランスの契約方法が知りたい!業務委託との違い解説します フリーランスにはどんな仕事があるの? つづいてフリーランスとして働くにはどのような職種があるのか詳しく紹介します。 ライター 未経験であっても他の職種と比較してなりやすいのが「ライター」です。本を読むのが好きな人、文章を書くのが好きな人はライターに向いています。 現在フリーランスのライターの仕事は雑誌などの紙媒体だけではなく、Webサイトや電子書籍などWeb媒体にもあります。そしてそれぞれのメディアや媒体によって求められる書き方、専門性は大きく変わってきます。まずは副業などからライターの仕事を始めてみるのがおすすめです。 エンジニア・プログラマー エンジニア、プログラマーもフリーランスの人の間では人気な職種です。常に新しい技術や言語を勉強する必要がありますが、他の職種よりも高収入を狙える職業です。 そしてエンジニア、プログラマーの仕事内容は様々です。Webサイトのコーディングを行う「コーダー」であったり、サーバーの構築を行う「サーバーエンジニア」などがあります。同じエンジニアという職種でも仕事内容は細かく枝分かれしています。 未経験からプログラマーを目指すなら、まずは独学でプログラミングの学習を始めることをおすすめします。 デザイナー アプリのロゴやWebサイトデザインなど、近年ますます需要が高まっている職種が「デザイナー」です。 デザイナーの仕事もWebサイトのデザインから、ヘアデザイン、またインテリアコーディネーターなど多岐に渡ります。そして今は未経験からデザインが学べるスクールも充実しているので、まずは仕事終わりや週末にスクールに通ってみることをおすすめします。 フリーランスを始めるのに必要な手続き つづいて会社員からフリーランスになる時に必要な手続きを詳しく紹介します。 健康保険と年金の切り替え まずフリーランスになって必要な手続きは、厚生年金から国民年金に切り替える手続き、そして会社の健康保険から国民健康保険に切り替えることです。 もし老後のことなどを考えて国民年金だけでは不安な人の場合、国民年金基金などに加入することもおすすめです。老後に貰える受給額が増えます。 そして健康保険も通常であれば国民健康保険に切り替えますが、なんと退職後2年間であれば働いていた会社の健康保険に継続して加入していることも可能です。人によっては会社の健康保険に継続加入している方が安く済む場合もあるため、事前に調べておきましょう。 会社員からフリーランスになると、今まで企業がやってくれていたことも自分でしなければなりません。 関連記事:フリーランスは社会保険の対象ではない?加入できる保険の種類を解説します! 開業届 フリーランスになったら「開業届」を税務署に提出することをおすすめします。 実はフリーランスにとって開業届を出すことは必須ではありません。しかし開業届を提出しておくことによって、青色申告ができるようになります。青色申告は白色申告と比較して所得税の控除額が大きいため、大きく節約ができるのです。 開業届の書式は国税庁のホームページからダウンロードすることができます。なるべく会社員のうちから確認しておくことをおすすめします。 下記の記事ではフリーランスの人が開業届を出すメリット、またデメリットについて詳しくご紹介しています。 関連記事:フリーランスは開業届を出すべき!メリットと記入方法を教えます! 青色申告承認申請書の提出 節税のためにフリーランスになったらなるべく提出しておきたいのが「青色申告承認申請書」です。そして青色で確定申告をしたい場合、事前に最寄りの税務署に所得税の青色申告承認申請書を提出しておく必要があります。 青色申告承認申請書は個人事業を新規開業した場合、つまりフリーランスになったばかりの人と、もともとフリーランスで仕事をしていた人では提出期限は変わってきます。 1月1〜15日の間に開業した人の場合、提出期限は3月15日になります。また1月16日以降になった人は開業日から2ヶ月以内が提出期限です。 そしてすでにフリーランスとして働いている人の場合、青色申告に変更する年の3月15日までが提出期限になります。余分に税金を支払わないためにも、なるべく会社員からフリーランスになるタイミングで青色申告の手続きをしておくことをおすすめします。 下記の記事では少し複雑な青色申告の手続きの方法、また青色申告にした方が良い人について詳しくご紹介しています。 関連記事:フリーランスの必須知識!青色申告の方法と簡単会計ソフトを教えます!フリーランスを始めるときに必要な準備つづいてフリーランスになった際、仕事をスムーズに受注するために必要な準備を詳しく紹介します。 パソコンなどの仕事環境 エンジニア、ライター、デザイナーなど、フリーランスとして活躍することができる職種のほとんどはパソコンが必要となります。なのでノートパソコンなど携帯できるデバイスを持っていない人は新しく買うことをおすすめします。 ずっと自宅で作業をする予定の人はデスクトップパソコンでも良いのですが、ノートパソコンであればコワーキングスペースやカフェなど、外でも仕事をすることができます。なので一台はノートパソコンを所持することをおすすめします。 名刺 名刺はフリーランスとしての営業活動を行う際にとても大切なものです。会社員の時とは違い、フリーランスになると会社の名前ではなく自分の名前で仕事をするようになります。一緒に仕事ができるチャンスを増やすためにも、必ず新しく名刺はつくりましょう。 オフィスなどを特に構えていない人の場合、バーチャルオフィスを利用するのもおすすめです。郵便物の受け取りや電話の転送も請け負ってくれます。 下記では、名刺に載せるべき内容や注意すべきポイント、そして名刺の作成や印刷を頼めるサービスをご紹介しています。 関連記事:フリーランスの名刺はどんなのがいいの?内容やポイントを解説! 事業用口座 フリーランスとして働くようになった時、必ずつくる必要はありませんが、なるべくプライベートの口座とは別に、事業用の口座をつくっておくことをおすすめします。 事業用の口座をつくっておくメリットはたくさんあります。まず仕事で使用したお金の出入りが明確に把握できます。さらに青色申告を選択している人の場合、複式簿記の記帳が求められます。あらかじめ事業用口座を用意しておけばこの複式簿記での作業がぐっと楽になります。 Web上で申し込みをすることができる手軽なネットバンクなどでも良いので、事業用口座はつくっておきましょう。 結局フリーランスは会社員と比べて税金は多いの?少ないの? 会社員からフリーランスになった際に気になるのは、支払わなければいけない税金のことです。一般的にフリーランスは会社員の時よりも多く税金を支払わなければいけないと言われています。 確かにフリーランスの場合、所得控除の金額が会社員よりも低い金額で設定されていたり、また個人事業税という個人事業主が払わなければいけない税金の税率も高めです。しかししっかりと節税対策をしておけば税金を安くすることは可能です。 まず日頃から事業経費として挙げられるものはしっかりと領収書を貰うようにしましょう。フリーランスの場合、仕事に必要な機材や消耗品はすべて「消耗品費」というくくりで経費になります。10万円以下のパソコン関連商品、またオフィスの備品などは経費として挙げられます。 また自宅を仕事場としても使用しているのならば「水道光熱費」は経費にすることができます。さらに取材など仕事のために移動をした場合、電車や飛行機などの交通費は「旅費交通費」として経費になります。 自分のどの支出が経費になるのか、フリーランスになったら必ず事前に調べておき、節税対策をしてください。 何も知らないと、余分に税金を支払うことになりかねませんし、節税のことを知っているか知らないかで大きく負担額が異なります。 関連記事:フリーランス初心者が必ず押さえるべき節税ノウハウとは まとめ 会社員からフリーランスになる時どのような手続きが必要となるのか、また税金や年金はどうすれば良いのか、分からないことだらけだと思います。しかし一つ一つ調べて手続きを行えば決して難しいものではありません。 フリーランスは自分の好きな場所、好きな時に働くことができる、現代に合った魅力的な働き方です。ぜひ最初の手続きをしっかり行いフリーランスの第一歩を歩んでくださいね。
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徹底解説!フリーランスのデザイナーの募集はどこでしているの?
フリーランスのデザイナーになりたいけれど、どこで仕事を募集しているの?デザインのプロとしてフリーランスで働いてみたい!でも、何から始めればいいかわからない。 そんな方のために、フリーランスデザイナーの仕事内容や、求められる能力やスキルについてご紹介します。また、どんな業界で活躍しているのか、フリーランスデザイナーの働き方や仕事の探し方についても詳しく解説します。 [toc] フリーランスデザイナーの仕事内容 さまざまな業界でデザインを仕事にしている人たちを「デザイナー」と呼びます。視覚的なデザインを担当する専門家のことで、グラフィックデザインやビジュアルデザインを企画・設計したり、図案を考案するのが主な仕事です。 フリーランスデザイナーは会社や組織に属さず、独立した個人事業主として仕事を受注しています。個人で法人を作って仕事をしている人もフリーランスに含まれます。 デザインだけが仕事ではない? 建築や都市計画、情報システムなど、多くの人が関わる大規模なデザインプロジェクトを担当する場合、企画力やスケジュール管理、プロジェクトマネジメントなど、総合的な役割を求められることもあります。 フリーランスなので、デザイン業務だけでなく、営業や事務処理もすべて自分でしなくてはなりません。確定申告を含む経理などは、税理士に依頼することもできます。 デザイナーになるための資格は? デザイナーを名乗るための資格は特にありません。ただし、業種によっては専門的な知識やスキルが必要です。 フリーランスデザイナーに必要な能力・スキル フリーランスデザイナーは業種により、いろいろなスキルが求められます。グラフィックデザインや、イラスト制作、キャラクターデザイン、映像制作など、求められるスキルは分野によって違います。 仕事に必要なツールは? デザインの制作ツールは、デジタルからアナログまで幅広く使われています。その分野に必要なデザインツールを使いこなす能力が求められます。納品方法も、求められるデータ形式に合わせてメールでファイルを送ったり、商品サンプルを作成して手渡しするなど、さまざまな形でおこないます。 感性やリサーチ力など、数値化できない能力も 服飾デザインや工業デザインなど、トレンドが大きく影響する分野もあります。デザインスキルだけでなく、時代の流行に合った感性やリサーチ力が求められるでしょう。 高い専門性と最新技術を追求 Webデザインの場合、次々に新しい開発ツールやプログラム言語が登場し、主流のスキルが移り変わっていきます。新しくなるのはソフトウェアに限りません。タブレットやスマートフォンなどの新しいガジェットが登場すれば、レスポンシブに対応していく必要が出てきます。 ビジネススキルも大切 フリーランスとして仕事をしていく上で、基本的なビジネススキルはとても重要です。受注を得るには、営業力や企画力、プレゼン力が求められるでしょう。また、受注から納品まで、顧客とのコミュニケーション力も欠かせません。 下記記事では、フリーランスWebデザイナーの仕事の獲得方法や、必要なスキルをご紹介しているので参考にしてみてください。 関連記事:フリーランスWebデザイナーになるには?その方法や必要なスキルをご紹介! フリーランスデザイナーが活躍している業界とは フリーランスデザイナーは、下にご紹介するような多くの業界で活躍しています。 空間デザイン 建築デザイナー・インテリアデザイナー・造園デザイナー 空間デザイナー・展示デザイナー 工業・産業分野のデザイン プロダクトデザイナー(工業製品・家電など) 家具デザイナー システム・情報設計デザイナー 服飾デザイン 衣装デザイナー(舞台や撮影用) 服飾デザイナー・ジュエリーデザイナー 出版・メディア・広告分野のデザイン エディトリアルデザイナー・ブックデザイナー 書体・タイポグラフィデザイナー キャラクターデザイナー イラストレーター グラフィックデザイナー 広告デザイナー Webデザイナー エンターティメント分野のデザイン ゲームデザイナー おもちゃデザイナー フリーランスデザイナーの働き方 フリーランスデザイナーは、仕事量や作業時間をすべて自分で決められるのが強みです。たくさん仕事を受ければそれだけ収入もアップします。勤務時間や勤務地も、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことができます。 勤務時間 顧客の営業時間に合わせて、朝9時から夕方6時頃までをコアタイムとして仕事をする人。昼間のうちに私的な用事をすませて、夕方から深夜に作業するデザイナーなど、勤務時間はさまざまです。 作業する時間帯を自由に選び、柔軟に時間を使うことができます。その一方で、プライベートと仕事の切り替えが難しくなるのが悩みのようです。 勤務地 フリーランスで仕事をすると、勤務地は自由に選ぶことが可能になります。 在宅 自宅に仕事場や作業スペースを設けて、そこで仕事をするスタイルです。経費も節約できるので、まずは在宅から始める人も多くいます。 事務所を賃貸契約 事務所やレンタルスペースを賃貸契約して作業場所にします。いきなり物件を借りるのはハードルが高い場合、月単位から契約できるシェアオフィスを借りる方法もあります。 ノマドワーク カフェや共同ワークスペースを利用した、オフィスを持たない働き方も広がっています。いわゆる「ノマドワーク」です。好みのライフスタイルに合わせて、作業場所を自由に選ぶことができます。シェアオフィスより、さらに勤務地の自由度は高くなります。 オンサイト・派遣 オンサイトや派遣のデザイナーとして、特定の企業と契約を結んで働く人もいます。その場合、勤務地は相手先の所在地によります。 雇用形態 フリーランスデザイナーは、個人事業主として、会社とは雇用関係を結ばずに働いています。法人を設立して個人で働く人もフリーランスに含まれます。 数人のフリーランスデザイナーが集まって法人を作り、営業・事務処理や経理関係などをまとめるケースもあります。この場合も、各デザイナーは実質フリーランスとして活動しています。 オンサイトや派遣のデザイナーとして、フリーランスの立場で企業と契約関係を結び、特定の顧客から仕事を受けて働くことも可能です。 フリーランスデザイナーの仕事の探し方 フリーランスデザイナーは、どうやって仕事を得ているのでしょうか? 未経験からいきなりフリーランスとして活動する人もいますが、まずは複数の顧客と信頼関係を作り、継続案件を得られる見込みがついてから独立するケースが多いようです。 新人のフリーランスデザイナーにとって、次々に顧客を得るのは難しいかもしれません。でも、可能性はゼロではありません。誰もが最初は新人です。すでに得意先があるフリーランスデザイナーでも、まったく新しい仕事の募集に応募することは、安定して仕事を続けるために重要になってきます。 求人・募集サイトで探す フリーランスのデザイナー向けに、仕事を紹介したり、企業とのマッチングをしてくれる求人サイト・仕事募集サイトが多く存在しています。 こうした求人・募集サイトはほとんどが会員制です。まず個人情報や職歴・スキルなどを登録してから利用を開始しましょう。電話やメールで相談できるなど、仕事を探すためのサポートが受けられるサイトもあります。 エージェントを活用する 専門的なスキルを活かしたいフリーランスデザイナーにとって、強力な味方となってくれるのがフリーランス向けのエージェントです。無料で仕事を紹介したり、各種サポートをおこなってくれます。 エージェントを利用する場合も、求人・募集サイトと同様に登録が必要です。 求人・募集サイトやエージェントを利用するメリット 得意分野の仕事をマッチングの専門家が紹介してくれるので、営業がニガテ!という人も、条件のいい仕事を見つけやすくなります。 顧客との間に仲介業者がいるので、ハイリスク案件を避けやすいメリットもあります。 通常、案件単位で仕事を受けると、報酬は仕事が完了するまで支払われません。でも、募集サイトなどで特定の企業と契約すれば、時給で報酬を受け取ることも可能となります。 紹介してもらう ・得意先の顧客と信頼関係を作り、同じ社内の他のチームから仕事をもらう ・セミナーや勉強会で同業者とつながり、得意分野の仕事を回してもらう など、人から紹介してもらう形で、新しい案件に挑戦するのもいいでしょう。 まとめ フリーランスデザイナーは、デザインを仕事にする個人事業主(または個人法人) デザイナーの仕事内容は、視覚的デザインの企画・設計をすること フリーランスデザイナーになるための資格はとくにないが、専門知識やスキルは必要 空間デザインや工業デザイン、出版・広告デザインなど、幅広い業界で活躍中 フリーランスなので、働き方や勤務地・勤務時間が自由に選べるのが強み フリーランスデザイナーのための求人・募集サイトや、エージェントも多い フリーランスデザイナーは柔軟な働き方ができる魅力的な仕事です。いろいろな業界で活躍できるチャンスがあります。あなたもぜひチャレンジしてみませんか?
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フリーランスに資格は必要?おすすめの資格も紹介します!
世の中に資格が必要な仕事はたくさん存在しますが、フリーランスはどうなのでしょうか? フリーランスのメジャーな職種である、エンジニア・デザイナー・ライターといった仕事をするのには、特に特別な資格は必要ありません。全く資格を持っていない状態から開業することも可能です。 絶対に資格が必要というわけではありませんが、フリーランスは企業などの組織に属しているわけではないので個人としての信用が全ての評価につながってきます。もちろん高レベルな資格を有しているにこうしたことはありません。資格を持っていることをアピールできれば、クライアント側もある程度安心して仕事を依頼することができます。 また資格試験の内容はどれもその職種において重要なことです。取得する際に仕事に必要な知識をインプットすることができる上に、スキルアップの良い目標にもなるでしょう。 この記事では、フリーランスのエンジニア・デザイナー・ライターにオススメの資格について紹介していきます。 [toc] フリーランスエンジニアにおすすめの資格 いざスキルアップを目指そうとしても、プログラミングは何から勉強したらいいのか分かりづらいことが多いです。資格取得目指して勉強すればモチベーションを保ちつつスキルアップを目指すことができますし、キャリアアップにもつながります。 ここではフリーランスエンジニアにオススメの資格について紹介します。 情報処理技術者試験・基本情報技術者 情報処理技術者試験は、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能を測る試験です。情報処理技術者試験の基本情報技術者の資格は、エンジニアの登竜門といっても良い資格でしょう。 大学で情報処理を学んでいたという人でもない限り、手軽に取得できるような簡単な資格ではありませんが、基本情報を持っていればITに関わる基本的な知識は持っていると認識されます。 毎年春と秋に試験が行われるので、エンジニアを目指している、エンジニアとしてスキルアップをしたいという方は目標にして勉強してみてはいかがでしょうか。IPA 情報処理推進機構 HP HTML5プロフェッショナル認定資格 HTML5プロフェッショナル認定資格は、HTML5とCSS、JavaScriptと行った主にフロントエンドと呼ばれる部分の技術力・知識を認定する資格です。 この資格はレベル1とレベル2に分かれており、レベル1ではHTML5CSSの基礎知識が中心に問われます。レベル2ではJavaScriptを用いた動的なWebサイト作成の知識が中心に問われます。また全体を通して背景やユーザビリティなど、Webそのものに関する基礎知識も問われます。 Webサイト制作の仕事をしていきたい!という方にとって、最もメジャーな資格でもあるので、取得しておいて損はないでしょう。 受験方式はコンピュータベーストテスト(CBT)なので時期を問わず、全国各地の試験会場で受験することができます。 HTML5プロフェッショナル認定試験 HP ORACLE MASTER(オラクルマスター) ORACLE MASTER(オラクルマスター)は日本オラクル社が運営する、データベースを扱胃に関する資格です。データベースの管理や運用、SQLに関する知識が問われます。 エンジニアが扱う言語は様々ありますが、データベースを全く扱わない現場や案件というのはそうそうありません。私たちが日常使用しているシステムやWebサービスには大抵の場合データベースが使用されていますし、開発者は必ずと言っていいほどデータベースを扱います。 逆に言うとデータベースの扱いに関して、高いレベルで知識を有しているとどの現場でも重宝される人材になれます。フリーランスとして仕事の幅も広がるでしょう。 ORACLE 認定資格 HP フリーランスデザイナーにおすすめの資格 デザイナーはどちらかといえば資格というより、実務経験や過去の制作物が重視されます。しかし、実際にデザインを作り上げる際にはデザインに関する深い知識、理論に基づいた専門知識が必要なのも事実です。 プロとして信用されやすくなるだけでなく、自分の制作物のクオリティ向上のためにも資格取得を目材してみると良いでしょう。 ウェブデザイン技能検定 ウェブデザイン技能検定は「ウェブにかかわるすべての人のための」Web系の国家資格であり、日本のWebデザイナーの最もメジャーな資格です。 試験は3級から1級まで設定されており、2級の試験を受けるには実務経験が2年以上、1級の試験を受けるには実務経験が7年以上が必要です。受験資格には条件を満たせば免除が認められるので公式HPを確認してみてください。 3級から1級まで学科試験の他実技試験も課され、1級試験ではPhotoshopやIllustratorを使用した画像処理やペーパー実技試験も課されます。 資格を有していれば、知識とともにある程度の実務経験を有しているというアピールにもなるので、取得しておいて損はないでしょう。 ウェブデザイン技能検定 DTPエキスパート DTPエキスパートは、「DTP」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」関連知識を習得した人材であることを証明する資格です。 DTPエキスパートは日本印刷技術協会によって運営されており、目的に応じた「良い印刷物」の制作環境を整え、印刷人として専門的な知識を備えた人材の育成を目的としています。Webデザイン以外の紙媒体のデザインに従事しているフリーランスにとっては、自分の力を証明できるもっともメジャーな資格なので、ぜひ取得を目指してみてください。また下記では、フリーWebデザイナーの仕事の獲得方法や、必要なスキルをご紹介しているので、参考にしてみてください。 関連記事:フリーランスWebデザイナーになるには?その方法や必要なスキルをご紹介! 公益社団法人 日本印刷技術協会 DTPエキスパート HP フリーランスライターにおすすめの資格 webライターになるのに特別な資格は必要ありません。しかし、ライターとしてレベルを上げ単価も上げるとなるとライティングに関する専門知識が必要になってきます。 理論に基づいた記事が書けるように、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。 WEBライティング能力検定 WEBライティング能力検定は、「WEBに対してどのように向き合うか」をキーワードに「どう書くか、どう表現するか」と言ったライティングの技術を測る試験です。 検定を運営している日本WEBライティング協会には、多くの記事作成やライター紹介依頼が来ています。1級取得者には、そういった仕事の紹介もあるようです。 WEBライティングは信頼性の高い記事を書くことが求められます。WEBライティング能力検定では、信頼性の高い文章作成ができることを証明できる資格なので、WEBライターの方は取っておいて損はないでしょう。 WEBライティング能力検定 HP WEBライティング技能検定 WEBライティング技能検定は、一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会が運営する資格試験です。 WEBライティングは特にクラウドソーシングサービスの中でニーズの高い仕事です。ですのでWEBライティング技能検定の試験内容には、クラウドソーシングで仕事をするためのビジネスマナーやクラウドソーシングに関する基礎知識も問われます。 ライターとして働くための文章作成技術と文章作成に関する知識を証明できるので、「他のライターに差をつけたい」と考えているWEBライターの方は受験を検討してみてはいかがでしょうか。 WEBライティング技能検定 HP フリーランスが資格勉強をするときのポイント フリーランスは学生ではないので、あくまで仕事をしながら資格勉強を進めていくことになります。資格の勉強で、本業が疎かになってしまったら元も子もありません。 最後に、フリーランスが資格勉強するときのポイントについて解説していきます。 時間を区切って勉強する 資格の勉強に気をとられて、本業が疎かになってしまったり、仕事のクオリティが下がってしまえば業績が下がってしまいます。 せっかくスキルアップを目指して勉強するのですから、本業に影響を与えないように、時間を区切って勉強しましょう。仕事ができない移動中やちょっとしたスキマ時間に勉強を進めるのもオススメです。 自分の仕事に直結する資格を取得する 「資格を取ったはいいけど自分の仕事にはあまり意味がなかった」なんてことにならないように、取得する資格を事前に吟味しておきましょう。 資格の権威は営業の時に役立ちますし、資格勉強で得た知識は実務の中で役立ちます。それぞれに効果が現れるように、取得する資格はしっかり選びましょう。 おわりに フリーランスは開業するときに特別な資格がいらないことが多いです。特にこの記事で紹介したエンジニア・デザイナー・ライターの方の中には資格を一つも取得せずに、実務経験を積んでいって信用を得ている方もたくさんいます。 だからこそ、初心者フリーランスでも資格を持っていれば周りと差をつけることができます。勉強で身につけた知識は必ず実務に役立ちますし、仕事に対するモチベーションアップにも繋がります。 ぜひこの記事を参考にしてもらって、資格取得を検討してみてください。
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フリーエンジニアになるメリットとデメリット
127万人。 この数字がなんだかわかります?リクルートワークスの2015年の発表によれば、日本のフリーランスの人口は約127万人と推計されています。そのうち、約83万人が独立して業務を請け負っています(メイン業務として)。それ以外は、副業としてのフリーランスです。 127万人という数字は、都道府県で言えば岩手県と同程度で、全国順位にすれば33位。外務省調べによる海外在留日本人数の数ともほぼ一致します。これだけの人数が既にフリーランスとしての働き方を選択していることになります。 しかし、その実体は会社員にはよく見えてきません。今回は、フリーエンジニアになるメリットとデメリットについて紹介していきます。 なお、本記事はフリーランスのエンジニアに案件を紹介するサービス「ポテパンフリーランス」がお届けしています。 いますぐにフリーランスの案件を探したい!という方はお気軽に下記からお気軽に登録してください。すぐに、ポテパンフリーランスの担当エージェントからメールにてご連絡します。 無料登録はこちら [toc] フリーランスが増える背景 お伝えしたデータの通り、フリーランスという働き方の波が押し寄せていることは事実です。 しかし、振り返ってみれば自然の流れとも言えるでしょう。近代化以前は人々は商売人として、それぞれが独立して商売をしており、現在のような会社組織に属することが当たり前となった時代は、実はまだここ100年程度の話。 テクノロジーの進化、個人の価値観の変化、そして社会的必然性により、人類は組織から解放された働き方を手に入れつつあるのです。 背景には、「大企業=安定の崩壊」や、「仕事観の変化」、そしてクラウドソーシングサイトのようにテクノロジーが個人をエンパワメントしていることがあります。もはや一時のムーブメントではなく、経済合理性を持ち、社会の必然性に後押しされる新しい”当たり前”になりつつあるのです。 毎日同じオフィスに通わず、好きな時間に仕事をするという、誰しも一度は憧れたワークスタイルへのハードルは一気に下がり、徐々に”働く”は自由という引力に引き寄せられていきます。テクノロジーの未来の先に、働き方の変化をみることが出来るのです。 ただ、日本は世界と比べるとまだ遅れている状態です。アメリカのフリーランス組合の調査によると、働いているアメリカ人の3人に1人(約4,200万人)がフリーランスという働き方を選択しています。さらにアメリカでは2020年までに、フリーランスが労働人口の50%を占めると予想されています。それだけフリーランスという労働力を欲する需要が存在するとも言い換えられます。 メリット フリーランスという働き方が増える一方で、全てを肯定的に捉える姿勢は健全とは言えません。あらゆる事象にはメリット/デメリットが存在し、自分の状況と照らし合わせた上での判断が必要です。それぞれみていきましょう。 収入が増える フリーランスになると、年収は上がりやすくなります。たとえば、テレビのアナウンサーが「フリー」になった途端、収入が倍以上になったという話を聞かれたことがあると思います。これはエンジニアでも同じで、「フリー」になれば多くの人は収入が上がります。それは責任の大きさ、収入形態の違い、保証の有無が大きく関わってきます。 具体的には、フリーランスのシステムエンジニアがクライアント先に常駐して業務をおこなう場合、受け取る報酬は一般的に「月50~80万円」程度が相場と言われています。ただし、そこから年金や保険などをご自身で払わなければなりませんので、会社員時代よりも稼ぎたいのであれば、以前の1.5倍は稼ぐイメージを持っておきましょう。 仕事を選べる 仮に20代後半で会社員からフリーランスになったとすれば、残り最低でも30年程度は働き続けることになります。会社員のようにキャリアパスが用意されている環境とは異なり、自分自身でその道を築き上げていくことが求められます。 ましてや変化の激しいITの世界です。5年先ですら予測が困難な環境下でも、ある程度の中長期的な計画設計は必要です。 フリーランスは基本的には自分で仕事を選ぶことができます。つまり、やりたい仕事を選び、キャリアを作っていくことができるのです。もちろん、初めは仕事を選べる状態にないこともあるかと思いますが、努力を積み重ねることで徐々に自分が望むような形に近づいていくでしょう。仕事を選べる近道は、フリーランスにあります。あなたのやりたい方法で仕事を探して、あなたにぴったりの仕事を見つけましょう。 関連記事:フリーランスの仕事探しってどうやってるの?ポイントを解説します! スキルが上がる まず初めに、この”スキル”というのはエンジニアとしてのみのスキルではありません。ビジネスパーソンとしてのスキルです。会社員時代はあくまでエンジニアとしての仕事に集中できたかと思いますが、フリーランスになると業務の幅が広がります。 案件探し、交渉、さらには請求書の発行や各種手続きなども自分で担当することになります。しかし、これらの業務を通じて、ビジネスパーソンとしての幅が広がり、結果的にエンジニアとしての価値も向上するのです。 これからのエンジニアは、プログラミングだけしていれば良いわけではありません。複雑に入り組んだ事象の問題を特定し、解決策を見出し、あらゆる属性の人間とともに実行に移さなくてはならないからです。プログラミングしかやったことがないでは、よっぽどハイレベルな人以外は通用しなくなってくるのです。 勿論、エンジニアとしてのスキルも向上しやすい環境となります。会社員時代とは異なり、関わりたい案件は自分で選ぶことが出来ますので、今一番興味がある、またはこれから主流となる領域に身を置くこともしやすくなります。軌道修正がしやすいと言っても良いかもしれません。 また、フリーランスに必要とされるスキルの中で、最も重要なのは自己管理能力といわれています。 関連記事:フリーランスに必要なスキルとスキルアップ方法のまとめ 生活スタイルが選べる これからの時代、人々はよりオフィスや時間という縛りから解放された働き方を獲得していくでしょう。その働き方を実現しつつあるのがフリーランスです。仕事をする場所や時間に縛られません。自分にとって適した時間と場所を選択することができます。 労働人口減少を嘆く日本において、フルタイムで働ける人しか十分に働けないような企業は生き残れません。このような新しい働き方は何らかの事情があり時間や場所に制限がある人の中から導入は進むことでしょう。すでに世界中の企業や個人と時間や場所を超えて仕事をする時代とも言えるので、この傾向はさらに強まっていくでしょう。 デメリット 先にも述べた通り、全てを肯定的に捉える姿勢は健全とは言えません。きちんとデメリットも押さえておきましょう。 収入の安定性がない 会社員は毎月給与が振り込まれます。どれだけあなたが仕事をしてもしなくてもです。それにより、安定した生活を送ることができ、さまざまな計画が立てやすくなります。一方、フリーランスは仕事をしても給与は振り込まれません。請求書を発行し、きちんと回収して初めて自分の給与を支払える状態になります。 労働した量ではなく、対価を得られるだけの価値を提供して初めて報酬を得られます。多い月もあれば、少ない月もあります。特にフリーランス初期は不安定が続くことも多いかもしれません。まずはある程度収入を確保出来る目処を付けておくことをおすすめします。 意外とお金がかかる いざフリーランス生活をスタートさせてみると、想像していた以上にお金がかかるなんて声も聞きます。事務所、通信代、交通費など、簡単に思いつくこと以外にも、フリーランスには経費がかかるのです。 お金の悩みは尽きません。しかし、事前にそのすべてを把握している人は少なく、リスクコントロールをせずにスタートさせてしまう人も多いのです。コストの問題はある程度事前に把握が可能です。把握可能なリスクは、少しの意識と努力で回避できます。詳しくはこちらの記事でも紹介しています。 フリーランスが食費を削る前に今すぐ見直すべき2つの固定費とは エンジニア以外の仕事が増える 会社員の収入形態は、給与と自信の能力(労働力)を交換することで対価を得ます。つまり、基本的に、与えられたポジションの仕事をするために雇われます。プログラマーであればプログラミング、営業マンであれば営業。そのため、与えられたポジション以外の仕事は、他の人間が担当します。例えば請求書の発行や税金の処理などは総務といわれるポジションの人達の仕事となります。 一方、フリーランスはそれらの業務をすべて自分でやらなければなりません。ただデスクに座っていても仕事はきませんし、請求書を発行して回収しなければ給与は得られません。特に初期はそれらの作業に時間を取られてしまい、本業に時間が割けないことも起こるでしょう。 請求書には決まりがあるので、それを覚えてしまえば簡単です。また、請求書作成サービスを利用するのも良いでしょう。 関連記事:フリーランスには請求書の提出がマスト!その書き方やおすすめサービスを紹介! まとめ フリーエンジニアになるメリットとデメリットについて紹介してきました。 これらは自分の現在の状況や今後の展望によって判断が必要です。フリーランスの代理人であるエージェントに客観的な意見を求めるのも一つの手段でしょう。 最後になりましたが、本サイトを運営しているポテパンフリーランスは、フリーエンジニアのみなさんに案件を紹介するエージェントサービスとなります。 我々は、フリーランスとして一歩を踏み出そうとしている方、踏み出した方のパートナーでありたいと思っています。業界のプロに案件探しを手伝ってもらったり、お金の面ふくめ、独立の相談をされたいエンジニアの方は、ぜひ下記からお申し込みくださいませ。 無料登録はこちら
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フリーランスの仕事ってどこで募集してるの?仕事の探し方と受け方のポイント!
「フリーランスで仕事するぞ」と決めたとしても、すぐにあなたに仕事が舞い込んでくるわけではありません。 フリーランスとして働く場合、会社員とは異なって自分個人でクライアントと契約することになります。 かといって、企業の求人やアルバイトの求人のように、そこら中に仕事の募集が転がっているわけではありません。 いざ自分のクライアントを探すといっても、初めはどこで探したらいいのかわからない方がほとんどでしょう。 この記事ではフリーランスになりたての方、またはフリーランスに挑戦してみたいという方に向けて、フリーランスの「仕事の探し方」「仕事の受け方」を解説していきます。 [toc] フリーランスの仕事の探し方 フリーランスになれば会社員といった雇われた働き方とは違い、自分で自分をアピールし、営業活動によって仕事を獲得しなければなりません。世の中に転がっている仕事の種や困っている人を探し出して、それを自分で自分の「仕事」という形に整形しなければならないのです。 この営業活動に最初は戸惑う方も多いでしょう。まずは、フリーランスの仕事の探し方についていくつかの方法を紹介していきます。 クラウドソーシングサイトを使う 最も手軽な方法はクラウドソーシングを利用することです。 クラウドソーシングではクライアント(発注者)から大小さまざまな「仕事」が切り出されて募集がかけられています。フリーランス(受注者)はその募集に対して提案(応募)し、提案が通ればその仕事を受注することができます。 クラウドソーシングはアピールさえうまくいけば誰でも簡単に、Web上で仕事を完結させることができる画期的なサービスです。年齢や経歴は関係なく、誰でも利用することができます。Webライティングなどのあまり実務経験を問わないような仕事であれば、実務未経験であっても仕事を獲得することができます。 しかしクラウドソーシングには、獲得報酬からクラウドソーシングサービスの手数料が引かれてしまうこと、全体的に単価が低いことなど、デメリットもあります。 特にフリーランス駆け出しの場合、「営業→受注→納品」の流れを手軽に経験できるのは大きいです。まだ「スキルが足りない」、「経験が浅い」という場合は利用する価値は大いにあります。 エージェントを使う ある程度仕事をするスキルはあるが、どうアピールしたらいいか、どう営業していったらいいのかがわからないという方にオススメの方法です。 エージェントに任せることで、営業に時間を割かなくてよくなりスキルアップに集中できるのがメリットです。また、単価アップを狙えるのも大きなメリットでしょう。やはり自分一人で営業活動をしていると、交渉を詰めきれずに適正な単価で仕事を受けられないこともあります。エージェントという第三者のサポートを受けることによって、より適正な単価で仕事を受けることができます。 しかし、フリーランスとして営業のスキルもしっかり身につけたいという方や、仕事仲間やクライアントは自分のフィーリングで決めたいという方には向いていないかもしれません。エージェントに任せることによって、仕事の選択肢の幅が狭くなってしまうことも事実です。 自分がどのようなフリーランスになっていきたいのか考えた上で利用すると良いでしょう。 紹介してもらう 仕事を見つける上で最もメジャーな方法はこれでしょう。SNSやクラウドソーシングが発達した今日では絶対に必要というわけではありませんが、やはり独立となるとどうしても人脈がカギになってきます。 元会社員のフリーランス等であれば、そこからの紹介で仕事を得ているというケースが多いです。クライアントを見つけなくても、すでに固定のクライアントが付いているフリーランスの人から仕事を分けてもらうのも一つの方法です。 もちろん、全くの人脈なしからフリーランスを始めたという方も数多くいます。エンジニアであればエンジニアの、デザイナーであればデザイナーのセミナーやフリーランスの集まりに参加してパートナーを探したり、自分のスキルで解決できる身近の困っている人に営業をかけてみるのが良いでしょう。 おすすめの仕事のポイント 仕事を探す方法をこれまで紹介してきました。では、探した後にどのような仕事を受けていけば良いのでしょうか?フリーランスは受けた仕事で自分の生活の全てが決まるといっても過言ではありません。もし時間のかかる仕事であったとしても、契約で決めた納期は絶対です。 受注は慎重かつ大胆に攻めるのが大事です。ここからは、「オススメの仕事のポイント」について解説していきます。 単価に納得がある仕事 一番は単価でしょう。受注した仕事の単価によって収入が決まりますし、誰しもが重視する部分です。 例えばクラウドソーシングには一文字0.1円などというライティングの案件も転がっていますが、一文字0.1円の場合一万文字を書いたとしても報酬は1000円です。1万文字という文字数を1日で書き上げたとしても日給1000円ということになります。日給1000円ではとても暮らしていけませんよね。こんなことにならないように、自分のスキルに見合った報酬を得られる仕事をきちんと選択することが大切です。 もちろん単価が高ければ高いほどいいということではありません。自分のスキルで納品までできる仕事であることが大前提です。しかし、弱気になりすぎずに「これだったらやり方を調べつつできるかな?」というぐらいの仕事であれば積極的に受けるようにしましょう。 自分を商品として捉えた際に、自分の商品価値を正しく理解することも大切です。 関連記事:フリーエンジニアが単価を上げるための6つのTIPS 継続的な仕事 毎度仕事の契約が終わるたびに営業活動をしていては時間がいくらあっても足りません。一度仕事した相手と継続的に付き合っていけるような仕事を選択しましょう。 例えばWebサイト制作であれば、納品して終了ではなくその後の保守運用も請け負い、信頼関係を築いていくことが大切です。固定のクライアントがついていけばある程度仕事の量は安定します。貴重な収入源にもなりますし、そこからつながりが広がることもあります。 一度きりで終わる仕事ではなく、継続的に発注してもらえるような仕事を意識して選択すると良いでしょう。 大企業が出している仕事 当然ですがクライアントもいい人ばかりというわけではありません。レスポンスが遅かったり、報酬の支払いが遅かったりと、仕事をしていて困るクラアントに出会ってしまうこともあります。その中で、大企業が切り出している仕事というのは単純ですが信頼性があります。 報酬が高めに設定されている上に質疑応答もしっかり担当者が対応してくれることが多いです。特に相手の顔の見えないクラウドソーシングなどを利用する際は、募集の掲載元企業を調べるのも重要です。 採用されやすくするポイント 最後に、受けたい仕事を確実に獲得するための「採用されやすくするポイント」を解説していきます。 スキルさえあれば誰でも採用されるというわけではありません。発注する側の気持ちを想像してみると分かりやすいでしょう。いくらスキルがあっても、人として信用できない人に仕事を任せたくはありませんし、まして報酬を支払ううことなんてできません。 まずは「人として信用される」ことを第一にアピールしましょう。 対応は迅速かつ丁寧に 対応を早く、そして丁寧にすることは基本です。クライアントへのレスポンスはできる限り早くしましょう。レスポンスが遅いと相手としても仕事が遅々として進みませんし、単純に返事が遅いと仕事をしていて不快でもあります。 レスポンスが早くすると、相手も「この人はこの仕事のことを真面目に考えていて信用できるな」「すぐに返事が返ってくるから仕事がしやすいな」と思ってくれるようになります。もらったパスは早く返すようにしましょう。 提出書類はしっかりと これも基本ですが、提出書類は忘れずにしっかりと提出しましょう。個人として契約する以上、時に履歴書の提出を求めれられることもありますし、受注時に秘密保持契約などの書類を提出することもあります。 うっかり書類の提出を忘れたなんてことになると、仕事の中でも重要なミスをしてしまうのではと疑われてしまいます。一気に信用度ダウンということになりかねないので、提出書類はしっかりと提出しましょう。 実績があればアピールする 多少自信が無くても、できることはできるとはっきり言いましょう。せっかくの仕事獲得のチャンスを自分で潰してしまうのはとてももったいないことです。 自分のスキルに自信を持っていない人間に仕事は回ってきません。経験してきたこと、過去の納品物などの実績ははっきりと相手に伝えるようにしましょう。 まとめフリーランスとして働くようになると、どんな仕事をするも全て自由です。自由なだけに、どうしたらいいのかわからなくなってしまう方も多いです。 しかし、適当に仕事を探してしまうと全然仕事を獲得できなかったり、収入が増えなかったり、とても忙しくなってしまったり、とせっかくの自由が台無しになってしまいます。 自分のスキルを見極めて適正価格で仕事をすること、マナーをきちんと守ることがフリーランスとしての第一歩です。 ぜひこの記事を参考にして仕事を探しをしてみてください。
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フリーランスの営業はどうすれば良いの?案件を獲得しよう!
フリーランスになると欠かせないのが案件獲得のための営業です。営業と聞くと「見込みのある人に会って、売り込んで…」とイメージする方も多いかもしれませんが、「まず誰に営業をかけるのか?」という問いに答えられない方も多いでしょう。そもそも、営業するターゲットがいなくては何も始まりません。本記事では徒手空拳感&苦手感を感じている方向けに営業のポイントや案件の獲得方法を提案します。 [toc] フリーランスが営業を苦手に感じる理由 フリーランスになると、心細く感じる場面が多くあります。特に「会社時代からフリーランスの知り合いなんていなかった」という方は、悩み事があっても相談相手が見つからないこともあるでしょう。周りに1人でもフリーランスがいれば突破口に気づけるかもしれないのに、と思っても始まりませんね。まずはあなたが営業を苦手に感じる理由を探り、対策を立てていきましょう。 理由1: 営業すれども成果が出ない 営業の必要性をひしひしと感じているのに、成果が出なくて苦手感は増す一方… 失敗体験が多すぎてすくんでいませんか? 俗に「営業は101人目でやっと契約が取れる」と言いますが、100回断られるほどこっちも暇じゃありませんよね。しかし契約が取れないと焦ってしまうのもまた事実です。 理由2: そもそもどこに営業すればよいのかわからない 徒手空拳状態です。営業しないことには仕事は来ませんが、営業のターゲットが思いつかないパターンです。「何もできなくてもどかしい」思いはありますが行動が伴っていません。ひとつでもターゲットとなり得る条件を挙げて、それを元にした行動が必要です。 理由3: 自分をアピールするのが苦手 日本人としての美徳に「謙遜」がありますが、これが行きすぎると「気がつけば全然アピールできてない」ということになりかねません。この際謙遜は窓から捨てておいて「自分ってすごい」と思える点を整理してみましょう。一旦アピールするコツが飲み込めればかなり楽になります。 あなたにはどんな理由が当てはまったでしょうか? その理由を踏まえて克服ポイントを見つけましょう。これから営業のポイントを解説します。 フリーランスが営業をするときのポイント 「営業は苦手だけど、できるようになりたい!」と願っている方は多いでしょう。今は苦手に思っていてもポイントを押さえて一度でも試すことでハードルはどんどん低くなります。1度だって成功すれば、2度目以降のハードルはぐっと下がります。営業のポイントを整理して、営業にチャレンジしてみましょう。以下に3つ例を挙げておきます。 ポイント1: 客観的に自分のスキルを把握する 営業をするにはまず客観的に自分のスキルを把握するのが不可欠です。あなたが「この実績は外せない」「差別化できる部分はここ!」などアピールできるスキルをなんとしてでも洗い出しましょう。「フリーランスになろうかな」と思った時点で何か武器になるような部分があるはずです。 自分一人では思いつかなければ、知人や友人に相談してみましょう。周りの人は意外と見ているものです。あなたが気づかなかった新たな視点やスキルに気づくきっかけとなるかもしれません。 下記の記事では「フリーランスのスキルとは何なのか」「どんなスキルが必要なのか」という部分について解説しているので、参考にしてみてください。 参考記事:フリーランスに必要なスキルとスキルアップ方法のまとめ ポイント2: 希望報酬の軸はしっかり持っておく 営業が苦手だからといってクライアントの言いなりで報酬が低くなるのはもったいないです。安易な報酬の値下げは、せっかく営業に成功してもずっと安く買いたたかれ続ける可能性が高くなります。また、そうなってくるとその業界全体の首を絞めることになりかねません。自分の中での適正報酬をしっかり持っておきましょう。その根拠もしっかり示すことができれば◎です。 下記の記事では、単価を上げるために欠かせないポイントをご紹介しているので、参考にしてみてください。 参考記事:フリーエンジニアが単価を上げるための6つのTIPS ポイント3: 過去の実績を分かりやすくまとめておく 営業にはかなりのの労力が割かれる、と感じている方も多いのではないでしょうか。まずはしっかり過去の実績をまとめて、どこに出しても恥ずかしくない職務経歴書を入念に準備しておきましょう。こうすることで、自分のスキルの再チェックもでき、相手にも伝わりやすいプレゼンができるようになります。 案件の獲得方法 さて、フリーランスの方におすすめの案件の獲得方法を紹介します。営業のターゲットがわからない方もアピールすることが苦手な方も上で紹介した営業時のポイントを実行した上でチャレンジしてみましょう。インターネットを利用して案件に応募するのであれば、先方があなたをイメージしやすいように、趣味などの紹介に力をあげてもよいでしょう。 結局は人対人の交渉になるので、相手に好印象を抱いてもらえるようなアピール方法を考えてくださいね。 クラウドソーシングサイトを活用する クラウドソーシングサイトは「営業するターゲットが見つからない」方にとってはまさに救世主です。このようなサイトがたくさんできたおかげでフリーランスになる敷居がぐっと低くなりました。自分に合った案件があるか、複数のクラウドソーシングサイトに登録して探してみましょう。気軽に応募できるところも魅力です。 単発や短期間の案件になるまでにいくつか会社を経由していることが多いので、単価が低く設定されがちなのは難点ですが、きっちり成果物が決まっている分、仕事に専念できる部分があります。しかし、「報酬が高い方がいい」という方や「大規模な案件に携わりたい」という方は、次に紹介するエージェントを活用する方がおすすめです。 エージェントを活用する クラウドソーシングサイトは単発&短期間の案件が多いため、長い期間でスキルが磨けるような仕事を希望する方はエージェントの活用がおすすめです。エージェントでは「案件依頼会社→エージェント→フリーランス」と中抜きが最小限で済む構造になっているので報酬が高くなる傾向にあります。 また、エージェント会社が取ってくる案件には個人では到底獲得できない規模の案件も珍しくないので、スキルアップにも最適な面があります。これを利用してフリーランスで戦略的に経歴を積んでいくこともできます。 知人に紹介してもらう これまで面識のないところに営業をかける方法を紹介しましたが、もしあなたを紹介してくれそうな知人がいる場合は、その方を通して仕事を獲得するのが一番スムーズです。実際にあなたを知っている人を間に立てることで、相手からある程度の信頼感が得られ、仕事に結びつく可能性が高まります。 セミナーなどに参加する IT系フリーランスのセミナーは探してみると意外とたくさん開催されているものです。あなたが伸ばしたいと思っているスキルを養成するセミナーや仕事につながりそうなセミナーを探してみましょう。IT系の会社が主催するセミナーもあるので、積極的に出席するのもおすすめです。フリーランスになってあまり人と話さなくなったと感じる方も気分転換がてら出席すると何らかの刺激や発見があるでしょう。 行動を起こしていい案件を獲得しよう! フリーランスであるからこそ悩む「仕事の取り方」。そうであっても、営業のポイントを押さえてまた仕事の獲得に乗り出せば、やり方も洗練されて、コツもつかめてきます。フリーランスになりたいと思った理由をもう一度思い起こしてよい仕事を獲得するように行動しましょう。きちんと立ち止まって考えれば道筋が見えてきますよ。せっかくフリーランスになったからこそ、これまでできなかったやり方を試せると思って前向きにチャレンジしていきましょう。
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フリーランスは領収書を大切にするべき!管理方法もお教えします!
フリーランスになると自分で行わなければいけない手続きが増えます。確定申告もそのうちの一つです。そして節税のために必ず保管する必要があるのが領収書です。フリーランスにとって領収書は必ず貰っておいた方がいい書類です。 こちらの記事では領収書の書き方、またおすすめの管理方法などを詳しく紹介します。 [toc] そもそも領収書とは? 領収書とは支払った代金を受け取った人が支払った人に対して、何かの対価に対して金銭が支払われたことを証明する書類です。 そしてフリーランスにとって領収書は非常に重要な書類になります。 フリーランスの人が青色申告で確定申告を行う場合、事業経費を上げればその分税金を押さえることができます。事業経費とは仕事をする上で必要なものなどにかかったお金のことで、パソコン代、事務所の家賃、出張に使った交通費などが事業経費です。 そして確定申告の手続きで事業経費を計上する時、経費の証明として必要になるのが領収書です。経費を証明する書類は必ずしも領収書である必要はありませんが、いつ、誰が、誰に、何を、という4点が領収書には明確に書かれているため、確定申告の時に認められやすいのです。 領収書と認められる形式・書き方 つづいて確定申告の時に経費として認められる領収書の形式・書き方について詳しく紹介します。 ①:領収書の日付は発行した日を書きましょう 領収書は必ず日付を記載する必要があります。必ず領収書を発行した日の日付を記載してください。 ②:宛名の欄にはフルネーム、もしくは屋号を記入しましょう 確定申告の手続きの時、名前の欄は必ずチェックされます。なので「上様」と書くのではなく、必ず自分のフルネーム、また屋号などを持っている場合は屋号を記入しましょう。 ③:金額の書き方は決まった記入方法があります 商品代などを記入する金額欄ですが、実は決まった記入方法があります。以下のように金額は記入してください。 ・¥100,000※ ・金100,000也 ・¥100,000- 上記を参考にして金額は記入してください。必ず3桁ごとに「,」を記入しましょう。 ④:但し書きの部分には何の支払いなのか明確に記入しましょう よく但し書きの部分に「商品代として」など書く人もいますが、商品代とのみ書かれていても、明確にどんな商品なのか分かりません。なので「書籍代」、「食事代」、「交通費」というように何に使われたのか、明確に分かるようにしましょう。 ⑤:5万円以上支払いをした時は収入印紙が必要になります 購入した商品などの金額が5万を超えた場合、収入印紙が必要になります。万が一収入印紙を貼らなかった場合、収入印紙税の脱税にあたってしまうので注意が必要です。 そして収入印紙を貼った時は再利用を防ぐために割り印を必ず押すことになっています。割り印も忘れないように気を付けてください。 領収書発行の流れ フリーランスの場合、自分で領収書を発行し取引先など相手に渡すこともあります。つづいて領収書を発行する流れについて詳しく紹介します。 まず仕事の発注先である企業などから報酬を受け取った時、明確な金額や記入する宛名を確認します。そして次に同じ内容の領収書を複写などを利用して2部発行します。 そして金額が5万円以上の場合、領収書に収入印紙を貼る必要があるので1部だけ貼りましょう。そして相手に郵送などで領収書を送ります。この郵送の時に使用した封筒代、切手代なども事業経費として挙げられます。なので必ず領収書を貰っておきましょう。 また収入印紙を貼る時は必ず割り印をすることを忘れないでください。割り印をつけないと剥がして他の領収書に使用されてしまうことがあります。 フリーランスが領収書を大切にすべき理由つづいてフリーランスが領収書を大切にした方がいい理由について詳しく紹介します。 まず自宅やカフェ、コワーキングスペースなどで働いているフリーランスの人の場合、私生活の支出と仕事での支出が混同しやすいです。取引先の人と会議も兼ねてランチをしたりと、経費として計上できるかできないか分からない支出がある人も多いのではないでしょうか。 経費として計上できるか分からなくても、フリーランスの人におすすめしたいのがこまめに領収書を貰っておくことです。そして可能であれば確定申告の時に何に使ったか思い出せるよう、簡単なメモも一緒に残しておきましょう。 事業経費を上げるのと上げないのでは、支払う税金の額にフリーランスの場合大きな違いがあります。会社員とは違い、フリーランスの人は自分で確定申告の手続きを行わなくてはいけないため大変、という印象を持つかもしれませんが、実は自分の力で節税ができるチャンスでもあるのです。 まずは領収書をこまめに貰う習慣をつくり、確定申告に備えましょう。 下記の記事では、少し複雑な青色申告の手続きの方法について詳しく紹介しています。確定申告の手続きに困っているフリーランスの人はぜひこちらの記事を参考にしてくださいね。 参考記事:フリーランスの必須知識!青色申告の方法と簡単会計ソフトを教えます! おすすめの領収書管理方法 こまめに領収書を貰うと、管理をするのも一苦労です。つづいておすすめしたい領収書の管理方法を紹介します。 請求書や領収書、レシートといった書類は一定期間保管することが法律によって義務づけられています。そして個人事業主であるフリーランスの場合、青色申告であれば7年間、白色申告であれば5年間領収書を保管しておく必要があります。 領収書を細かく区別して保存しておく必要はありませんが、確定申告の時など、領収書の内容を細かく確認したい時に、すぐに確認できる程度には綺麗に保管しておきましょう。 おすすめなのは領収書をノートに貼っておく方法です。ノートであれば領収書やレシートを貼るだけで簡単に管理できます。またノートの部分に日付やメモを記入することもできるので、領収書に書かれていない情報を足すこともできます。 また2016年より一定の条件を満たしていた場合、領収書、レシートなどの保存は不要になりました。なので電子保存ができるアプリやソフトを活用し、スキャナ保存することも可能です。 おすすめのテンプレートダウンロードサイト2選 最後に無料で領収書のテンプレートのダウンロードができる、おすすめテンプレートダウンロードサイトを2つ紹介します。 ①:MFクラウド請求書 「MFクラウド請求書」では74種類の領収書のテンプレートがあり、オーソドックスなデザインから女性向けの可愛らしいデザインまで様々です。 またカラー印刷でかかるコストを抑えたい人向けに白黒印刷で完結するテンプレートも用意されているので、なるべく費用を抑えたい人も安心してダウンロードできます。 ②:EReceipt(イーレシート) 「EReceipt(イーレシート)」はWeb上でPDFの領収書を作成することができます。Web上で必要事項を打ち込むだけで電子領収書をつくることができるので領収書の管理、保存などの必要がありません。 EReceiptではユーザー登録をしなくても領収書を作成することはできますが、登録をすると領収書に入力する住所や会社名の入力をあらかじめ登録しておけたり、領収書の作成履歴を確認できたりします。 履歴書作成の作業効率を上げたい人にEReceiptはおすすめです。 まとめ 会社員の時には領収書の作成や管理をする必要がなかった人も多いのではないでしょうか。しかし領収書の作成方法は一度覚えてしまえば簡単です。また管理方法も自分に合った方法を見つければ、そこまで難しいことではありません。 領収書はフリーランスの節税対策に欠かせない書類です。まずはこまめに領収書を貰う習慣からつくってみてください。 何も知らないと、余分に税金を支払うことになりかねませんし、節税のことを知っているか知らないかで大きく負担額が異なります。下記の記事では、フリーランスが知っておくべき節税対策をご紹介しているので参考にしてみてくださいね。 参考記事:フリーランス初心者が必ず押さえるべき節税ノウハウとは
ファイナンス
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