「フリーランスで仕事するぞ」と決めたとしても、すぐにあなたに仕事が舞い込んでくるわけではありません。
フリーランスとして働く場合、会社員とは異なって自分個人でクライアントと契約することになります。
かといって、企業の求人やアルバイトの求人のように、そこら中に仕事の募集が転がっているわけではありません。
いざ自分のクライアントを探すといっても、初めはどこで探したらいいのかわからない方がほとんどでしょう。
この記事ではフリーランスになりたての方、またはフリーランスに挑戦してみたいという方に向けて、フリーランスの「仕事の探し方」「仕事の受け方」を解説していきます。
目次
フリーランスの仕事の探し方
フリーランスになれば会社員といった雇われた働き方とは違い、自分で自分をアピールし、営業活動によって仕事を獲得しなければなりません。世の中に転がっている仕事の種や困っている人を探し出して、それを自分で自分の「仕事」という形に整形しなければならないのです。
この営業活動に最初は戸惑う方も多いでしょう。まずは、フリーランスの仕事の探し方についていくつかの方法を紹介していきます。
クラウドソーシングサイトを使う
最も手軽な方法はクラウドソーシングを利用することです。
クラウドソーシングではクライアント(発注者)から大小さまざまな「仕事」が切り出されて募集がかけられています。フリーランス(受注者)はその募集に対して提案(応募)し、提案が通ればその仕事を受注することができます。
クラウドソーシングはアピールさえうまくいけば誰でも簡単に、Web上で仕事を完結させることができる画期的なサービスです。年齢や経歴は関係なく、誰でも利用することができます。Webライティングなどのあまり実務経験を問わないような仕事であれば、実務未経験であっても仕事を獲得することができます。
しかしクラウドソーシングには、獲得報酬からクラウドソーシングサービスの手数料が引かれてしまうこと、全体的に単価が低いことなど、デメリットもあります。
特にフリーランス駆け出しの場合、「営業→受注→納品」の流れを手軽に経験できるのは大きいです。まだ「スキルが足りない」、「経験が浅い」という場合は利用する価値は大いにあります。
エージェントを使う
ある程度仕事をするスキルはあるが、どうアピールしたらいいか、どう営業していったらいいのかがわからないという方にオススメの方法です。
エージェントに任せることで、営業に時間を割かなくてよくなりスキルアップに集中できるのがメリットです。また、単価アップを狙えるのも大きなメリットでしょう。やはり自分一人で営業活動をしていると、交渉を詰めきれずに適正な単価で仕事を受けられないこともあります。エージェントという第三者のサポートを受けることによって、より適正な単価で仕事を受けることができます。
しかし、フリーランスとして営業のスキルもしっかり身につけたいという方や、仕事仲間やクライアントは自分のフィーリングで決めたいという方には向いていないかもしれません。エージェントに任せることによって、仕事の選択肢の幅が狭くなってしまうことも事実です。
自分がどのようなフリーランスになっていきたいのか考えた上で利用すると良いでしょう。
紹介してもらう
仕事を見つける上で最もメジャーな方法はこれでしょう。SNSやクラウドソーシングが発達した今日では絶対に必要というわけではありませんが、やはり独立となるとどうしても人脈がカギになってきます。
元会社員のフリーランス等であれば、そこからの紹介で仕事を得ているというケースが多いです。クライアントを見つけなくても、すでに固定のクライアントが付いているフリーランスの人から仕事を分けてもらうのも一つの方法です。
もちろん、全くの人脈なしからフリーランスを始めたという方も数多くいます。エンジニアであればエンジニアの、デザイナーであればデザイナーのセミナーやフリーランスの集まりに参加してパートナーを探したり、自分のスキルで解決できる身近の困っている人に営業をかけてみるのが良いでしょう。
おすすめの仕事のポイント
仕事を探す方法をこれまで紹介してきました。では、探した後にどのような仕事を受けていけば良いのでしょうか?
フリーランスは受けた仕事で自分の生活の全てが決まるといっても過言ではありません。もし時間のかかる仕事であったとしても、契約で決めた納期は絶対です。
受注は慎重かつ大胆に攻めるのが大事です。ここからは、「オススメの仕事のポイント」について解説していきます。
単価に納得がある仕事
一番は単価でしょう。受注した仕事の単価によって収入が決まりますし、誰しもが重視する部分です。
例えばクラウドソーシングには一文字0.1円などというライティングの案件も転がっていますが、一文字0.1円の場合一万文字を書いたとしても報酬は1000円です。1万文字という文字数を1日で書き上げたとしても日給1000円ということになります。日給1000円ではとても暮らしていけませんよね。こんなことにならないように、自分のスキルに見合った報酬を得られる仕事をきちんと選択することが大切です。
もちろん単価が高ければ高いほどいいということではありません。自分のスキルで納品までできる仕事であることが大前提です。しかし、弱気になりすぎずに「これだったらやり方を調べつつできるかな?」というぐらいの仕事であれば積極的に受けるようにしましょう。
自分を商品として捉えた際に、自分の商品価値を正しく理解することも大切です。
関連記事:フリーエンジニアが単価を上げるための6つのTIPS
継続的な仕事
毎度仕事の契約が終わるたびに営業活動をしていては時間がいくらあっても足りません。一度仕事した相手と継続的に付き合っていけるような仕事を選択しましょう。
例えばWebサイト制作であれば、納品して終了ではなくその後の保守運用も請け負い、信頼関係を築いていくことが大切です。固定のクライアントがついていけばある程度仕事の量は安定します。貴重な収入源にもなりますし、そこからつながりが広がることもあります。
一度きりで終わる仕事ではなく、継続的に発注してもらえるような仕事を意識して選択すると良いでしょう。
大企業が出している仕事
当然ですがクライアントもいい人ばかりというわけではありません。レスポンスが遅かったり、報酬の支払いが遅かったりと、仕事をしていて困るクラアントに出会ってしまうこともあります。その中で、大企業が切り出している仕事というのは単純ですが信頼性があります。
報酬が高めに設定されている上に質疑応答もしっかり担当者が対応してくれることが多いです。特に相手の顔の見えないクラウドソーシングなどを利用する際は、募集の掲載元企業を調べるのも重要です。
採用されやすくするポイント
最後に、受けたい仕事を確実に獲得するための「採用されやすくするポイント」を解説していきます。
スキルさえあれば誰でも採用されるというわけではありません。発注する側の気持ちを想像してみると分かりやすいでしょう。いくらスキルがあっても、人として信用できない人に仕事を任せたくはありませんし、まして報酬を支払ううことなんてできません。
まずは「人として信用される」ことを第一にアピールしましょう。
対応は迅速かつ丁寧に
対応を早く、そして丁寧にすることは基本です。クライアントへのレスポンスはできる限り早くしましょう。レスポンスが遅いと相手としても仕事が遅々として進みませんし、単純に返事が遅いと仕事をしていて不快でもあります。レスポンスが早くすると、相手も「この人はこの仕事のことを真面目に考えていて信用できるな」「すぐに返事が返ってくるから仕事がしやすいな」と思ってくれるようになります。もらったパスは早く返すようにしましょう。
提出書類はしっかりと
これも基本ですが、提出書類は忘れずにしっかりと提出しましょう。個人として契約する以上、時に履歴書の提出を求めれられることもありますし、受注時に秘密保持契約などの書類を提出することもあります。うっかり書類の提出を忘れたなんてことになると、仕事の中でも重要なミスをしてしまうのではと疑われてしまいます。一気に信用度ダウンということになりかねないので、提出書類はしっかりと提出しましょう。
実績があればアピールする
多少自信が無くても、できることはできるとはっきり言いましょう。せっかくの仕事獲得のチャンスを自分で潰してしまうのはとてももったいないことです。自分のスキルに自信を持っていない人間に仕事は回ってきません。経験してきたこと、過去の納品物などの実績ははっきりと相手に伝えるようにしましょう。
まとめ
フリーランスとして働くようになると、どんな仕事をするも全て自由です。自由なだけに、どうしたらいいのかわからなくなってしまう方も多いです。しかし、適当に仕事を探してしまうと全然仕事を獲得できなかったり、収入が増えなかったり、とても忙しくなってしまったり、とせっかくの自由が台無しになってしまいます。
自分のスキルを見極めて適正価格で仕事をすること、マナーをきちんと守ることがフリーランスとしての第一歩です。
ぜひこの記事を参考にして仕事を探しをしてみてください。